2021年3月26日 (仮訳)ローリマカロネシア島嶼域に産する3種の見過ごされてきたBacidia属地衣 Ekman, S., Tønsberg, T. & van den Boom, PG. 2021. Three overlooked species of Bacidia from insular Laurimacaronesia. Nordic Journal of Botany. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/njb.03055 [Accessed March 26, 2021] 【R3-08265】2021/3/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナリア諸島およびマデイラ諸島で採集された地衣をBacidia deludensとして新種記載した。 本種は痂状で類白色の粉芽塊を形成し、子器が淡色、子嚢胞子が針状で3-19隔壁を有することなどで特徴づけられた。 さらにB. amylotheliaとB. endoleucoidesを記録し、調査地域における狭義Bacidia属全種の検索表を掲載した。 Spain, Tenerife, N of Santiago del Teide, 1.5 km WSW of Erjos, path to Las Portelas (新種) Bacidia deludens S. Ekman, Tønsberg & van den Boom 語源…欺く(カラタチゴケ科地衣に類似することから) 【よく似た種との区別】 Biatora britannica 地衣体の形態が不稔の場合に類似している 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Biatora efflorescens 地衣体の形態が不稔の場合に類似している 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Lecanora jamesii 地衣体の形態が不稔の場合に類似している 本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、ウスニン酸、および2-O-メチルスルフレリンを含む (カナリア諸島新産種) Bacidia amylothelia (Vain.) Vain. 【よく似た種との区別】 Bacidia areolata 本種と異なり子実下層が無色または淡黄色 本種と異なり果殻に結晶または放射状の結晶クラスターを欠く 本種と異なり果殻の縁部に沿って3-4層の細胞内腔が膨大した領域を有する Bacidia campalea 果殻縁部に沿った細胞内腔が類似している 本種と異なり子実下層がいくぶん褐橙色ではなく褐橙色~褐色 本種と異なり果殻下部に大型の結晶クラスターを有し、上部に微細な結晶が均等に散在する Bacidia fusconigrescens 本種と異なり果殻全体に微細な結晶が均等に分布する Bacidia heteroloma アンゴラに分布する 本種と異なりカナリア諸島における分布が知られていない 本種と異なり子実下層がいくぶん褐橙色ではなく淡褐色 本種と異なり果殻に微細な結晶が均等に分布する 本種と異なり果殻縁部に沿った細胞内腔が膨大した領域を欠く Bacidia millegrana 本種と異なり子実下層がいくぶん褐橙色ではなく無色または淡黄色 本種と異なり果殻に結晶または放射状の結晶クラスターを欠く 本種と異なり果殻の縁部に沿って2層の細胞内腔が膨大した領域を有する Bacidia suffusa 本種と異なり子実下層がいくぶん褐橙色ではなく帯黄色 本種と異なり果殻に通常放射状の結晶クラスターを有する 本種と異なり果殻の縁部に沿って4-6層の細胞内腔が膨大した領域を有する Bacidia canariensis 粉芽塊を欠く 本種と異なり子実下層がいくぶん褐橙色ではなく暗褐色 本種と異なり子実下層がK陰性 本種と異なり果殻内部がほとんどの場合淡色、子実下層付近がやや褐橙色なのではなく一様に暗褐色 (カナリア諸島、アゾレス諸島新産種) Bacidia endoleucoides (Nyl.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Bacidia absistens 形態的に類似している(混同のおそれがある) 粉芽塊を欠く 子実上層が青緑色 子実上層がK+帯緑色 本種より子実下層が淡色 本種と異なり果殻に結晶を欠くのではなく含む Bacidia friesiana 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりマカロネシアにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が微細な小粒状になる 本種と異なり子実下層が無色または淡藁色 本種ほど果殻菌糸がゼラチン化しない Bacidia salazarensis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より果殻が赤褐色である 本種と異なり子実下層が無色または淡藁色 本種と異なり子嚢胞子のほとんどの長さが幅の7-13倍である Bacidia caesiovirens 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりマカロネシアにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が小粒状 本種と異なり地衣体に青緑色の色素を含む 本種と異なり子実下層が淡い帯黄色