2019年11月24日 (仮訳)Dothidotthia属およびThyrostroma属のドチドッチア科における自然分類に向けて Senwanna, C. et al., 2019. Towards a natural classification of Dothidotthia and Thyrostroma in Dothidotthiaceae (Pleosporineae, Pleosporales). Mycpsphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_10_1_15.pdf [Accessed November 23, 2019] 【R3-06799】2019/11/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシアにおいて様々な植物の枝に発生したDothidotthia属およびThyrostroma属菌について形態学的検討および分子系統解析を実施した。 D. robiniaeなど9新種を記載し、そのうちT. ulmicolaは本属における初の有性世代の発見となった。 また、Neodothidotthia属をDothidotthia属のシノニムとし、2種を本属に編入した。 Russia, Rostov region, Shakhty City, near the spoil tip of former coal mine ‘Proletarian Dictature’ (新種) Dothidotthia robiniae Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…ハリエンジュ属の 【よく似た種との区別】 Dothidothia negundinis 分生子の形状が類似している nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードEに含まれる) 本種と異なりロシアではなく米国などに分布する 本種と異なりハリエンジュ属ではなくニシキギ属、カエデ属、Fendlera属植物などを宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が2-3ではなく(1-)3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dothidothia negundinicola ロシアに分布する 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞の長さの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードEに含まれる) 本種と異なりウクライナにおける分布が知られている 本種と異なりハリエンジュ属ではなくカエデ属植物などを宿主とする 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子の隔壁数が2-3ではなく2 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Shakhty City, Solyonaya balka (Salty gully) (新種) Thyrostroma celtidis Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…エノキ属の 【よく似た種との区別】 Thyrostroma compactum nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と分生子のサイズが異なる nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma cornicola 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりロシアではなく韓国などに分布する 本種と異なりエノキ属ではなくミズキ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄の幅が広い 本種より分生子形成細胞が長い 本種より分生子の最大長が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7/2-5ではなく1-3/0-3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma jaczewskii 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりエノキ属ではなくグミ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子の最大長が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7/2-5ではなく2-6/0-1 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma moricola ロシアに分布する 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりエノキ属ではなくクワ属植物などを宿主とする 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7/2-5ではなく3-8/3-6 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma ulmicola ロシアに分布する 同じニレ科植物を宿主とする 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりエノキ属ではなくニレ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7/2-5ではなく3-7/0-5 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Shakhty City, near the spoil tip of former coal mine ‘Proletarian Dictature’ (新種) Thyrostroma lycii Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…クコ属の Russia, Rostov region, Shakhty City, Solyonaya balka (salty gully) (新種) Thyrostroma moricola Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…クワ属に生息する 【よく似た種との区別】 Thyrostroma celtidis ロシアに分布する 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりクワ属ではなくエノキ属植物などを宿主とする 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-8/3-6ではなく3-7/2-5 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma styphnolobii ロシアに分布する 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりクワ属ではなくエンジュ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄が短い 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-8/3-6ではなく2-3/0-2 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Shakhty City (新種) Thyrostroma robiniae Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…ハリエンジュ属の 【よく似た種との区別】 Thyrostroma styphnolobii ロシアに分布する 同じマメ科植物を宿主とする 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりハリエンジュ属ではなくエンジュ属植物を宿主とする 本種と分生子柄のサイズが異なる 本種と分生子形成細胞のサイズが異なる 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-4/0-3ではなく2-3/0-2 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma celtidis ロシアに分布する 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりハリエンジュ属ではなくクワ属植物を宿主とする 本種より分生子柄が長い 本種と異なり分生子の隔壁数が3-4/0-3ではなく3-7/2-5 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Shakhty City, Alexandrosky Park (新種) Thyrostroma styphnolobii Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…エンジュ属の 【よく似た種との区別】 Thyrostroma moricola ロシアに分布する 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりエンジュ属ではなくクワ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄が長い 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子の隔壁数が2-3/0-2ではなく3-8/3-6 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Krasnosulinsky District, Donskoye forestry (新種) Thyrostroma tiliae Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…シナノキ属の 【よく似た種との区別】 Thyrostroma ulmigenum ロシアに分布する 同じUlmus pumilaを宿主とする 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子が網状胞子である 分生子の隔壁数が3-7/0-3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりシナノキ属植物が宿主として知られていない 本種とスポロドキアのサイズが異なる 本種より分生子のサイズが小さい nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyrostroma compactum var. tiliae ロシアに分布する 本種と異なり東欧における分布が知られている 本種より分生子のサイズが小さい Russia, Rostov region, Shakhty City, near a former coal mine ‘Proletarian Dictature’ (新種) Thyrostroma ulmicola Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…ニレ属に生息する 【よく似た種との区別】 Thyrostroma celtidis ロシアに分布する 同じニレ科植物を宿主とする 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりニレ属ではなくエノキ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7/0-5ではなく3-7/2-5 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Rostov region, Shakhty Park, Alexandrovsky Park (新種) Thyrostroma ulmigenum Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…ニレ属に生じる 【よく似た種との区別】 Thyrostroma tiliae ロシアに分布する 同じUlmus pumilaを宿主とする 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子が網状胞子である 分生子の隔壁数が3-7/0-3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる) 本種と異なりシナノキ属植物が宿主として知られている 本種とスポロドキアのサイズが異なる 本種より分生子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ、ロシア新産種) Dothidotthia negundinicola (Crous & Akulov) Senwanna, Wanas., Bulgakov, Phookamsak & K.D. Hyde 旧名:Neodothidotthia negundinicola Crous&Akulov 【よく似た種との区別】 Dothidothia robiniae ロシアに分布する 分生子柄のサイズの範囲が重なる 分生子形成細胞の長さの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードEに含まれる) 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種と異なりカエデ属などではなくハリエンジュ属植物を宿主とする 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子の隔壁数が2ではなく2-3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Dothidothia negundinis (Crous) Senwanna, Phookamsak & K.D. Hyde 旧名:Neodothidotthia negundinis (Berk. & M.A. Curtis) Crous (基礎異名はThyrostroma negundinis (Berk. & M.A. Curtis) A.W. Ramaley) 【よく似た種との区別】 Dothidothia robiniae 分生子の形状が類似している nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードEに含まれる) 本種と異なり米国などではなくロシアに分布する 本種と異なりニシキギ属、カエデ属、Fendlera属などではなくハリエンジュ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が(1-)3ではなく2-3 nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される