2023年1月11日 (仮訳)Carya illinoinensisの果樹園で生育したトリュフの新種、Tuber caryophilum Sánchez-Ledesma, JA. et al., 2022. Tuber caryophilum, a new truffle species growing in Carya illinoinensis orchards. Revista Mexicana de Biodiversidad. Available at: https://revista.ib.unam.mx/index.php/bio/article/view/4893 [Accessed January 11, 2023] 【R3-10233】2023/1/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、コアウイラ州およびチワワ州においてペカンの果樹園で採集されたトリュフの一種を検討し、Tuber caryophilumとして新種記載した。 本種は外皮がクリーム色で半透明の脈をあらわし、子嚢胞子が小刺状で、外皮が偽柔組織からなることなどで特徴づけられた。 本種と、同じくペカンと関係を持つ同属4種との形質比較表を掲載した。 Mexico, Coahuila, Municipality of Viesca, Tierra Blanca Orchard (新種) Tuber caryophilum J.A. Sánchez, G. Guevara and R. Garibay-Orijel 語源…ペカン属を好む 【よく似た種との区別】 Tuber lyonii メキシコに分布する 同じペカンを宿主とする 上表皮が偽柔組織からなる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なりコナラ属樹木との関係が知られている 本種より外皮が厚い 本種と異なり外皮が黄色~帯赤橙色ではなく帯黄褐色 本種と異なり外皮表面が平滑ではなく平滑で僅かに粉状 本種と異なり子嚢が1-5胞子性ではなく1-4胞子性 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形 本種より上表皮の丈が低い 本種と上表皮の菌糸構造が異なる 本種より上表皮の菌糸の幅が狭い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tuber theleascum メキシコに分布する 外皮表面が平滑 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 上表皮が偽柔組織からなる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりペカンではなくコナラ属、イチゴノキ属樹木などと関係を持つ 本種より外皮が厚い 本種と異なり外皮が黄色~帯赤橙色ではなく黄色~帯赤褐色 本種と異なり外皮に半透明の領域を欠く 本種と異なり子嚢が1-5胞子性ではなく1-4胞子性 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形ではなく類球形~棍棒形 本種より上表皮の丈が高い 本種と上表皮の菌糸構造が異なる 本種より上表皮の菌糸の幅が狭い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tuber brennemanii メキシコに分布する 同じペカンを宿主とする 外皮表面が平滑 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なりコナラ属やその他のブナ目樹木との関係が知られている 本種より外皮の最大厚が厚い 本種と異なり外皮が黄色~帯赤橙色ではなく黄色~帯赤褐色 本種と異なり子嚢が1-5胞子性ではなく1-4胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形ではなく等径の球形~類球形 本種より上表皮の最大丈が高い 本種と異なり分子系統解析でRufumクレードではなくMaculatumクレードに含まれる Tuber floridanum 北米に分布する 同じペカンを宿主とする 外皮表面が平滑 本種と異なりメキシコではなく米国、ブラジルなどに分布する 本種より外皮が厚い 本種と異なり外皮が黄色~帯赤橙色ではなく帯赤褐色 本種と異なり子嚢が1-5胞子性ではなく2-4胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形ではなく等径の球形~類球形 本種と異なり子嚢胞子表面が小刺状ではなく網目状 本種より上表皮の丈が高い 本種と異なり上皮シスチジアを有する 本種と異なり分子系統解析でRufumクレードではなくMaculatumクレードに含まれる