2020年3月17日 (仮訳)北米西部産の石灰質環境に生息する2新種、Acarospora bruceiおよびAcarospora erratica Knudsen, K. & Kocourková, J. 2018. Two new calciphytes from Western North America, Acarospora brucei and Acarospora erratica (Acarosporaceae). Opuscula Philolichenum. Available at: https://www.researchgate.net/publication/328268413_Two_new_calciphytes_from_Western_North_America_Acarospora_brucei_and_Acarospora_erratica_Acarosporaceae [Accessed March 17, 2020] 【R3-07143】2020/3/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Acarospora bruceiおよびAcarospora erraticaの2新種を記載した。 前者は誤ってA. complanataとして報告されていたが、北米におけるチェックリストから外すべきだとした。 また、子実層および子実下層の成分を検出する再現性のあるヨウ素反応のプロトコルを提案した。 U.S.A., Montana, Teton Co., on hill on W side of Pine Butte Swamp (新種) Acarospora brucei K. Knudsen & Kocourk. 語源…採集者のBruce McCune氏に献名 【よく似た種との区別】 Acarospora complanata 形態的に類似している(当初この種に同定された) 皮層がC+赤色 本種と異なりヨーロッパ、アフリカにおける分布が知られている 本種と異なり石灰岩ではなく火山岩などに生息する 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含むという特徴を欠く Acarospora rosulata 北米に分布する 岩上生地衣である 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なり石灰岩ではなく通常珪質岩に生じる 本種と異なり地衣体上面が鈍暗褐色ではなく褐色 本種と異なり地衣体上面が小皺状ではなく光沢があり平滑 本種より子実層の丈が通常高い Acarospora tintickiana 北米に分布する 石灰岩に生息する 岩上生地衣である 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なり地衣体が円形 本種と異なり地衣体表面に密な粉霜を伴う 本種より子実層の丈がずっと高い U.S.A., California, San Bernandino Co., San Bernardino Mountains, San Bernardino National Forest (新種) Acarospora erratica K. Knudsen & Kocourk. 語源…不安定な(小さなドロマイトの小石で頻繁に発生することから) 【よく似た種との区別】 Acarospora coloradiana 本種と異なり地衣体に明瞭な裂け目を有する 本種と異なり地衣体に通常粉霜を伴わないという特徴を欠く 本種と異なり子器が単生する 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形 本種と異なり子実層のゲルがヘミアミロイドでない Acarospora canadensis 石灰岩に生じる 形態的に類似している(混同されることがある) 本種と異なり子実層のゲルがヘミアミロイドではなく濃青色のアミロイドである Acarospora janae 岩上生地衣である 地衣体に偽レカノラ型の小区画を有する 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる 本種と異なり子実層のゲルがヘミアミロイドではなくアミロイドである 本種と異なり地衣成分を有する(ジロホール酸) Acarospora toensbergii 岩上生地衣である 地衣体に偽レカノラ型の小区画を有する 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より托外被層の幅が不明瞭~非常に薄いのではなく広い