(仮訳)メキシコ中部のChroogomphus属2新種およびそのトラフイカ-Pjiekakjoo文化における生物文化的重要性
Pérez-Moreno, J. et al., 2023. Two new species of Chroogomphus (Gomphidiaceae, Boletales) with biocultural importance in the Tlahuica-Pjiekakjoo culture from Central Mexico. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.579.4.6 [Accessed March 10, 2023] 【R3-10405】2023/3/10投稿

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3行まとめ

メキシコからChroogomphus conacytiensisC. flavovinaceusの2新種を記載した。
両種はトラフイカ-ピエカクジュ文化において「おじいさんのきのこ (Nchjo t´umendye)」と称されて食用とされ、生物文化的に重要であった。
両種ともChroogomphus亜属に含まれ、マツ属樹木と外生菌根を形成し、子実体が小型~中型で黄色、褐色~帯灰色であることなどで特徴づけられた。
Mexico, State of Mexico, Ocuilan Municipaly, Lomas de Teocaltzingo Town Teocaltzingo, México, México

(新種)

Chroogomphus conacytiensis Ayala-Vásquez, Pérez-Moreno, Ramírez-Carbajal & González-Martínez
語源…メキシコ科学技術評議会 (CONACYT) の
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【よく似た種との区別】
Chroogomphus vinicolor
北米に分布する
同じマツ属植物と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ/Vinicolores節クレードに含まれる)
本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する
本種と異なりPinus hartwegiiおよびP. pseudostrobusと関係を持つとみられるという特徴を欠く
本種と子実体の色が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chroogomphus pseudovinicolor
北米に分布する
同じマツ属植物と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ/Vinicolores節クレードに含まれる)
本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する
本種と異なりPinus hartwegiiおよびP. pseudostrobusと関係を持つとみられるという特徴を欠く
本種と子実体の色が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chroogomphus jamaicensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ/Vinicolores節クレードに含まれる)
本種と異なりメキシコではなくジャマイカなどに分布する
本種と異なりPinus hartwegiiおよびP. pseudostrobusと関係を持つとみられるという特徴を欠く
本種と子実体の色が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mexico, State of Mexico, Ocuilan Municipaly, Lomas de Teocaltzingo Town Teocaltzingo, México, México

(新種)

Chroogomphus flavovinaceus Ayala-Vásquez, Martínez-Reyes, Pérez-Moreno
語源…黄色と紫色の(子実体の色と触れた時の変色から)
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【よく似た種との区別】
Chroogomphus ochraceus
北米に分布する
同じマツ属樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ/Filiformis節クレードに含まれる)
本種と異なりメキシコではなく米国、カナダなどに分布する
本種と異なり子実体が帯黄橙色、帯褐濃クロム色~淡い帯ワイン色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chroogomphus britannicus
同じマツ属樹木と関係を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ/Filiformis節クレードに含まれる)
本種と異なりメキシコではなくイギリスなどに分布する
本種と異なりPinus leiophyllaではなくP. sylvestrisなどと関係を持つ
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される