2024年1月26日 (仮訳)南アフリカの草地およびサバンナにおいてProtea属の花から得られたSporothrix属2新種 Ngubane, NP. et al. 2017. Two new Sporothrix species from Protea flower heads in South African Grassland and Savanna. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10482-017-0995-3 [Accessed January 26, 2024] 【R3-11372】2024/1/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカにおいてProtea属の花から分離された2種の菌を検討し、Sporothrix smangalisoおよびS. nsiniとして新種記載した。 前者は子嚢殻頸部が本属最短であり、他のProtea属関連の本属菌と形態的に非常に異なっていた。 後者はS. splendensクレードのProtea関連種とコロニーの形態が非常に類似しており、分生子形成細胞に小歯を欠くことで特徴づけられた。 South Africa, KwaZulu-Natal Province, Bivane Dam (Vryheid) (新種) Sporothrix smangaliso N.P. Ngubane, L.L. Dreyer, K.C. Oberlander & F. Roets 語源…ズールー語で「驚き、奇跡」(他のProtea属関連の本属菌と非常に異なることから) 【よく似た種との区別】 Sporothrix bragantina 子嚢胞子のサイズが同一である 子嚢胞子が腎臓形 分生子形成細胞の小歯が顕著である 分生子のサイズが同一である 分生子が無色 分生子が小滴形または紡錘形で基部が尖る 分生子表面が平滑 CAL+ITS+BTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりProtea属植物ではなく土壌などから分離される 本種より子嚢果のサイズがずっと大きい 本種より子嚢殻頸部が長い CAL+ITS+BTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Gauteng Province, Walter Sisulu National Botanical Gardens (新種) Sporothrix nsini N.P. Ngubane, L.L. Dreyer, K.C. Oberlander & F. Roets 語源…ズールー語で「歯のない」(分生子形成細胞に小歯を欠くことから) 【よく似た種との区別】 Sporothrix africana 南アフリカに分布する 同じProtea属植物を宿主とする 形態的に類似している CAL+ITS+BTに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い CAL+ITS+BTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される