(仮訳)ブラジル、大西洋岸森林北東部に産したニガイグチ属2新種
Magnago, AC. et al., 2017. Two new Tylopilus species (Boletaceae) from Northeastern Atlantic Forest, Brazil. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.316.3.4 [Accessed: April, 28 2018].
【R3-05075】2018/4/28投稿

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3行まとめ

ブラジルの大西洋岸森林で採集された2種の菌を検討し、Tylopilus dunensisi>およびT. pygmaeusとして新種記載した。
前者は砂丘に生じ、形態的にT. ballouiに類似していた。
後者は子実体が小型で、形態的にT. potamogetonに類似していた。
Brazil, Rio Grande do Norte, Natal, Parque Estadual Dunas do Natal, Trilha da Geografia

(新種)

Tylopilus dunensis A.C. Magnago & M.A. Neves
語源…砂丘に産する
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【よく似た種との区別】
Tylopilus balloui(キニガイグチ)
傘が黄橙色~橙赤色
管孔が白色~クリーム色
柄が淡黄色
子実体がアンモニアで呈色しない
担子胞子の長さが類似している
傘表皮が毛状被
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくオーストラリア、ベリーズ、日本、ガイアナ、メキシコ、タイなどに分布する
本種と異なり偽シスチジアが紡錘状便腹形~広便腹形から便腹状乳房形
本種と異なり縁シスチジアが有柄球形~広有柄球形
本種と異なり柄シスチジアが棍棒形~紡錘状便腹形
本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない
本種と異なり実質に粘質原菌糸を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tylopilus oradivensis
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なり傘が帯赤橙色~赤色
本種と異なり柄が黄橙色~明橙色でやや赤色を帯びるのではなく帯赤橙色~赤色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形~長形ではなく類紡錘形~紡錘形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Brazil, Bahia, Itacaré, Parque Estadual da Serra do Conduru

(新種)

Tylopilus pygmaeus A.C. Magnago & R.M. Silveira
語源…小さな(子実体のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Tylopilus arenarius
ブラジルに分布する
本種と異なり傘が類白色~僅かに淡紫色
本種と異なり柄表面の上部1/3が網目状
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりシスチジアが紡錘状~アンプル形
Tylopilus potamogeton
ブラジルに分布する
子実体が小型
傘が帯褐色
傘表面がビロード状
管孔が類白色~帯桃色
シスチジアの配列が類似している
シスチジアの外見が類似している
傘表皮の形態が類似している
柄表皮の形態が類似している
本種と異なり管孔が傷ついても褐変しない
本種と異なり柄が肉桂色~帯灰褐琥珀色
本種と異なり柄表面が密な繊維状および基部が綿毛状
本種より担子胞子が長い
本種と異なりシスチジアが無色
本種と異なりシスチジアが紡錘状および微突形
Tylopilus aquarius
本種と異なり担子胞子に2型を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりシスチジアの形状が多様である