2022年5月31日 (仮訳)インド、シバリクのサラノキ林に産したRussula属の2新変種 Kumar, J. & Atri, NS. 2022. Two new varieties of Russula Pers. (Basidiomycota: Russulaceae) from Sal forests of Shiwaliks, India. Journal of Threatened Taxa. Available at: https://threatenedtaxa.org/JoTT/article/view/6721 [Accessed May 31, 2022] 【R3-09557】2022/5/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ウッタラーカンド州においてサラノキと関係を持つRussula camarophylla var. reticulosporaおよびR. aurea var. minutaの2新変種を記載した。 前者は基本種よりも子実体が大きく、傘がクリーム白色で担子胞子がより大きく、装飾がほぼ完全な網目状であることなどで特徴づけられた。 後者は基本種よりも子実体が小さく、襞縁部が歯牙状~波状で黄色~黄金色の沈着物を伴い、担子胞子がずっと小型であった。 Rajban, Dehradun, Uttrakhand, India (新変種) Russula aurea var. minuta 語源…微小な(子実体と担子胞子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Russula aurea(ニシキタケ) ヒマラヤ山脈に分布する 本変種と異なりサラノキ属ではなくマツ属樹木などと関係を持つ 本変種より子実体のサイズがずっと大きい 本変種と異なり襞縁部に黄色~黄金色の沈着物を伴うのではなく平滑 本変種より担子胞子のサイズがずっと大きい 本変種と異なり傘シスチジアを欠く Russula aurora 形態的に類似している 本変種と異なり襞の間隔がかなり密 本変種と異なり襞が淡クリーム色 本変種と異なり襞が柄付近で豊富に二叉分岐する 本変種と異なり担子胞子の装飾が僅かに連結する低い疣状 本変種と異なり傘シスチジアを欠く Russula aurantiaca 本変種と異なり傘が通常煉瓦橙色、銅色~洋紅色 本変種と異なり襞の間隔が広い 本変種と異なり襞が厚い 本変種と異なり襞が明るい黄褐色 本変種と異なり脈間襞を有する 本変種と異なり味が温和~僅かに辛い Kalsi, Dehradun, Uttarakhand, India (新変種) Russula camarophylla var. reticulospora 語源…網目状の胞子の(担子胞子の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Russula camarophylla 傘表皮菌糸の末端が膨大する 本変種と異なりインドではなくフランス、イタリア、オーストリアなどに分布する 本変種より子実体のサイズが小さい 本変種と異なり傘がクリーム白色でない 本変種より担子胞子のサイズが小さい 本変種と異なり担子胞子表面がほぼ完全な網目状ではなく孤立した疣状 Russula capillaris 傘表皮菌糸の末端が膨大する 本変種と異なりインドではなくマダガスカルなどに分布する 本変種より担子胞子のサイズがずっと小さい 本変種と異なり担子胞子表面がほぼ完全な網目状ではなく孤立した非常に低い疣状 本変種と異なり傘シスチジアに隔壁を欠く