(仮訳)タイ南部、サトゥーン・ユネスコ世界ジオパークのカルスト洞窟で発見されたTalaromyces属2新種
Nuankaew, S. et al., 2022. Two Novel Species of Talaromyces Discovered in a Karst Cave in the Satun UNESCO Global Geopark of Southern Thailand. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/8/825 [Accessed August 16, 2022] 【R3-09788】2022/8/16投稿

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3行まとめ

タイ、サトゥーン県のカルスト洞窟において土壌試料に関連する菌類相を調査し、Talaromyces phuphaphetensisおよびT. satunensisの2新種を記載した。
両種はTrachyspermi節に属し、T. subericolaと系統的に近縁であった。
両種はいずれも分生子柄表面が小瘤状、分生子表面が平滑であり、分生子柄の長さなどが互いに異なっていた。
Thailand, Satun Province, Manang District, Satun UNESCO Global Geopark, Phu Pha Phet cave

(新種)

Talaromyces phuphaphetensis Nuankaew, Chuaseehar. & Somrith.
語源…プーパーペット(洞窟)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Talaromyces satunensis
タイに分布する
カルスト洞窟に生息する
土壌菌である
分生子柄が単輪生および二輪生
分生子柄表面が小瘤状
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が球形~類球形
分生子表面が平滑
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄表面が微細な小瘤状ではなく小瘤状
本種と異なりメトレの1輪生あたりの数が2-6ではなく2-5
本種よりメトレの幅が広い
本種と異なりフィアライドのメトレあたりの数が3-5ではなく2-5
本種よりメトレが短い
本種と異なりCYA・CZ・DG18培地で黄色の拡散性色素を産生するという特徴を欠く
本種と異なりMEA培地で盛んに胞子形成するという特徴を欠く
本種と異なりCYA37°Cで生育に乏しいのではなく生育不能
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces subericola
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の最大長が短い
本種と異なり分生子柄が単輪生および二輪生ではなく二輪生
本種と異なり分生子柄表面が微細な小瘤状ではなく平滑
本種と異なりメトレの1輪生あたりの数が2-6ではなく2-3
本種よりメトレが長い
本種と異なりフィアライドのメトレあたりの数が3-5ではなく2-4
本種よりフィアライドが短い
本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく球形~楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく平滑だが老成すると小疣状
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Satun Province, Manang District, Satun UNESCO Global Geopark, Phu Pha Phet cave

(新種)

Talaromyces satunensis Nuankaew, Chuaseehar. & Somrith.
語源…サトゥーン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Talaromyces subericola
フィアライドのサイズの範囲が重なる
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が単輪生および二輪生ではなく二輪生
本種と異なり分生子柄表面が微細な小瘤状ではなく平滑
本種と異なりメトレの1輪生あたりの数が2-4ではなく2-3
本種よりメトレが長い
本種と異なりフィアライドのメトレあたりの数が3-4ではなく2-4
本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく球形~楕円形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく平滑だが老成すると小疣状
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces phuphaphetensis
タイに分布する
カルスト洞窟に生息する
土壌菌である
分生子柄が単輪生および二輪生
分生子柄表面が小瘤状
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が球形~類球形
分生子表面が平滑
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄表面が小瘤状ではなく微細な小瘤状
本種と異なりメトレの1輪生あたりの数が2-5ではなく2-6
本種よりメトレの幅が狭い
本種と異なりフィアライドのメトレあたりの数が2-5ではなく3-5
本種よりメトレが長い
本種と異なりCYA・CZ・DG18培地で黄色の拡散性色素を産生する
本種と異なりMEA培地で盛んに胞子形成する
本種と異なりCYA37°Cで生育不能ではなく生育に乏しい
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される