(仮訳)メキシコのブナ遺存林に産した固有のイグチの新種、Tylopilus hayatae
Rodríguez-Ramírez, EC. et al., 2020. Tylopilus hayatae, a new endemic bolete species in relict Mexican beech forest. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.441.1.3 [Accessed March 8, 2021] 【R3-08210】2021/3/8投稿

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3行まとめ

メキシコ、イダルゴ州のメキシコブナ林に産した菌を検討し、Tylopilus hayataeとして新種記載した。
本種は傘が黒色ビロード状で、柄表面が網目状~微かに縦方向の条線をあらわし塊茎状、担子胞子が帯黄白色~淡い帯褐色の紡錘形~類紡錘形であることなどで特徴づけられた。
メキシコ産の本属菌一覧と肉眼的呈色反応の比較表などを掲載した。
Mexico. Hidalgo state, Zacualtipán de Ángeles municipality, La Mojonera locality

(新種)

Tylopilus hayatae Rodríguez-Ramírez & Luna-Vega
語源…”haya”(メキシコブナの一般名)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tylopilus alboater(オオクロニガイグチ)
メキシコに分布する
本種と異なり傘が一様に黒色で、老成あるいは日光に晒されると退色し、特に縁部にかけて灰色を帯びるのではなく帯灰黒褐色~黒色
本種と異なり傘表面が幼時しばしば薄い類白色のブルームに覆われる
本種と異なり傘表面がKOHで呈色しないのではなく琥珀色に呈色する
本種と異なり肉がKOHで呈色しないのではなく帯桃橙色に呈色する
本種と異なり肉がNH4OHで呈色しないのではなくオリーブ色、次いで帯褐橙色に呈色する
本種と異なり肉がFeSO4で呈色しないのではなく速やかに帯灰青色~帯緑青色に呈色する