2020年4月22日 (仮訳)Xylaria insolitaおよびX. subescharoidea:台湾、花蓮県のシロアリの巣から採集された2新種 Hsieh, H-M., Chou, J-C. & Ju, Y-M. 2020. Xylaria insolita and X. subescharoidea: two newly described species collected from a termite nesting site in Hua-lien, Taiwan. Botanical Studies. Available at: https://as-botanicalstudies.springeropen.com/track/pdf/10.1186/s40529-020-00287-1 [Accessed April 22, 2020] 【R3-07249】2020/4/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾においてシロアリの巣に発生したクロサイワイタケ属菌を検討して5種を認め、そのうち2種をXylaria insolitaおよびX. subescharoideaとして新種記載した。 前者はテレオモルフとアナモルフが同時に形成され、子座が掌状で非常に変異が大きく、子嚢胞子が僅かに嘴状で背側に発芽溝を有することなどで特徴づけられた。 後者は子座が淡褐色~黄褐色円筒形で子嚢胞子に発芽孔類似の構造を有することなどで特徴づけられた。 台湾花蓮県吉安郷福興村 (新種) Xylaria insolita Y.-M. Ju, H.-M. Hsieh & J.-C. Chou 語源…普通でない(子座の変異の大きさから) 【よく似た種との区別】 Xylaria ochraceostroma 分生子柄が繰り返し二叉分岐する RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座表面直下に黒色の層を欠く 本種と異なり子嚢胞子の腹面に発芽溝を有する 本種と異なり分生子が密に柵状に配列するのではなく子座表面から単生する RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 台湾花蓮県吉安郷福興村 (新種) Xylaria subescharoidea Y.-M. Ju, H.-M. Hsieh & J.-C. Chou 語源…Xylaria escharoidea類似の 【よく似た種との区別】 Xylaria escharoidea 子座が長円筒形 子座に外層を欠く 子座内部に暗色のコアを有する 子嚢胞子表面に孔状の発芽部位を有する RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座が完全に成熟すると暗灰色~鈍黒色 本種と異なり子座の表面直下に黒色の連続的な層を有する 本種と異なり子嚢胞子が顕著に左右不等で側面が扁圧される 本種と分生子柄の形態が異なる 本種よりコロニーの生長がずっと速い RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される