(英文題名)Psathyrella tephrophylla, newly recorded from Japan
帆足美伸. 2007. 日本新産種Psathyrella tephrophyllaについて. 日本菌学会会報. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/48/1/48_jjom.H18-02/_pdf [Accessed June 11, 2023] 【R3J-00004】2023/6/11投稿

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3行まとめ

千葉県で採集された菌を検討し、Psathyrella tephrophyllaと同定し、日本新産種として報告した。
本種は襞が灰色で担子胞子が顕微鏡下で非常に濃色、側シスチジアが小嚢形で表面に粘液質の付着物を伴うことなどで特徴づけられた。
検討した標本は誤ってP. candolleanaと同定されていた。

(日本新産種)

Psathyrella tephrophylla (Romagn.) Bon
アセカキアシナガイタチタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Psathyrella candolleana
形態的に類似している(この種に誤同定されていた)
Psathyrella lutensis
同じLutenses亜節に含まれる
担子胞子が暗色
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
側シスチジアのサイズが類似している
側シスチジアの形状が類似している
側シスチジア表面に粘液質を伴う
本種と異なり側シスチジアの粘液質がアンモニア中で青緑色を呈する
Psathyrella conferta
同じLutenses亜節に含まれる
側シスチジア表面に粘液質を伴う
本種と異なり子実体が束生する
本種より担子胞子のサイズが小さい
Psathyrella magnispora
同じLutenses亜節に含まれる
側シスチジア表面に粘液質を伴う
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子に発芽孔を欠くか非常に不明瞭である
Psathyrella fascicularis
側シスチジア表面に付着物を伴う
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子がしばしば豆形となる
本種と異なり担子胞子に顕著な発芽孔を欠く
本種と異なり担子胞子に1つの丸い油球を含む