(仮訳)カリフォルニア州および太平洋岸北西部に分布する新種Amanita augusta
Bojantchev, D. & Davis, RM. 2013. Amanita augusta, a new species from California and the Pacific Northwest. North American Fungi 8(5): 1-11. Available at: http://www.pnwfungi.org/pdf_files/manuscripts_volume_8/naf20135.pdf
【R3-00076】2013/12/03投稿

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3行まとめ

米国西海岸に分布するAmanita augustaを新種記載した。
本種には従来、誤ってヨーロッパのAmanita franchetiiの学名があてられていたが、両者の形態および系統の比較により、別種であることが示された。
本種は食用になる可能性があり、特に中毒を起こさなかった例もあるが、同亜節のAmanita rubescensが溶血性の毒素ルベスケンスリシンを含むことや、テングタケと混同しやすいことなどから、注意が必要である。
USA. CALIFORNIA: SONOMA COUNTY, Salt Point State Park, 0.25 mi. South of Hwy 1

(新種)

Amanita augusta Bojantchev & R.M. Davi
語源…荘厳な
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita franchetii
北米西部に分布する
形態的に類似している(かつて混同されていた)
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita franchetii f. queletii
傘が暗色
本種と異なり米国ではなくフランスに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita spissa(ヘビキノコ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より柄が黄色より類白色に近い
本種と異なり塊茎が成熟すると顕著に赤色を帯びるという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される