(仮訳)韓国におけるテングタケ属4種の新記録: テングタケ属テングタケ節およびツルタケ節
Kim, C. et al., 2013. Four Newly Recorded Amanita Species in Korea: Amanita sect. Amanita and sect. Vaginatae. Mycobiology. Available at: http://synapse.koreamed.org/DOIx.php?id=10.5941/MYCO.2013.41.3.131 [Accessed December 14, 2013].
【R3-00136】2013/12/15投稿

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3行まとめ

韓国産のテングタケ属テングタケ節およびツルタケ節の23標本を検討した。
ITSおよびnLSUに基づく分子系統解析および形態学的検討を行い、15種を同定した。
そのうち、Amanita griseofoliaA. ibotengutakeA.orientifulvaA. sinensisの4種を韓国新産種として報告した。

(韓国新産種)

Amanita griseofolia Zhu L. Yang
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※論文中に主語が逆になっていると思われる文章がある

【よく似た種との区別】
Amanita ceciliae(テングツルタケ)
形態が類似している
ITSおよびnLSUを用いた分子系統解析で最も近縁
本種より子実体が丈夫である
本種と異なり傘の色が黄褐色または帯赤褐色~灰褐色
本種より傘表面の外被膜の名残が濃色
本種と異なり襞が白色でない
本種と異なり襞の縁部が白色でない
本種より柄が細い
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より外被膜の名残に含まれる繊維状菌糸が少ない
ITSおよびnLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される

(韓国新産種)

Amanita ibotengutake T. Oda, C. Tanaka, & Tsuda
イボテングタケ
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(韓国新産種)

Amanita orientifulva Zhu L. Yang, M. Weiss, & F. Oberwinkler
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【よく似た種との区別】
Amanita fulva(カバイロツルタケ)
ITSおよびnLSUを用いた分子系統解析で最も近縁
子実体のサイズが一般的により小さい
つぼの内層の菌糸の配列がより疎
ITSおよびnLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される

(韓国新産種)

Amanita sinensis Zhu L. Yang
ハイカグラテングタケ
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