2013年12月1日 (仮訳)子嚢菌門タフリナ亜門の新種Saitoella coloradoensis Kurtzman, C. & Robnett, C., 2012. Saitoella coloradoensis sp. nov., a new species of the Ascomycota, subphylum Taphrinomycotina. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-011-9694-7 [Accessed December 1, 2013]. 【R3-00063】2013/12/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国コロラド州のエンゲルマントウヒから得られた虫糞から分離された菌を、新種Saitoella coloradoensisとして記載した。 D1/D2領域とEF-1α遺伝子を用いた分子系統解析では、本種はSaitoella complicataと明瞭に区別され、資化試験の結果も異なっていた。 両種はともに球形で厚壁の胞子を形成し、この胞子の形態はProtomyces属やTaphrina属のそれと類似していた。 White River National Forest, Meeker, Colorado, USA (新種) Saitoella coloradoensis Kurtzman & Robnett 語源…コロラド州産の 【よく似た種との区別】 Saitoella complicata 系統樹上で最も近縁 D1/D2領域やITS領域の塩基配列はほぼ同一(それぞれ4塩基、2塩基の差異) mtSSUやEF1-αの塩基配列がはっきりと異なる 本種と異なりメチル-a-D-グルコシド、リビトールを資化できる 本種と異なりD-キシロースを資化できない Taphrina spp. 形態的にこの属のいくつかの種と類似している 培養下でコロニーが帯桃色~赤色になる 系統が異なる 本種と異なり生きた植物の組織に生息する(しかし、Saitoella属が植物病原菌である可能性は考えられる) Protomyces spp. 形態的に類似している 培養下でコロニーが帯桃色~赤色になる 系統が異なる 本種と異なり生きた植物の組織に生息する(しかし、Saitoella属が植物病原菌である可能性は考えられる)