(仮訳)ニュージーランド産のコケを好むズキンタケ綱菌類:新属Bryoclaviculus campylopi
Johnston, PR. et al., 2013. A bryophilous member of the Leotiomycetes from New Zealand, Bryoclaviculus campylopi gen. et sp. nov. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0028825X.2013.815638 [Accessed June 2, 2021] 【R3-08467】2021/6/2投稿

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3行まとめ

ニュージーランド南島の寒冷な高地においてCampylopus acuminatusに生じた盤菌の一種を検討し、新属新種Bryoclaviculus campylopiとして記載した。
本種は分子系統解析でBryoglossum gracileと姉妹群を形成したが、子嚢盤、子嚢、側糸の形状などが異なっていた。
本種の宿主との関係は不明であり、宿主組織の損傷はごく限られていた。
New Zealand, Otago, vic. Dunedin, Swampy Summit

(新種)

Bryoclaviculus campylopi L. Ludw., P.R. Johnst. & Steel
語源…(属名)苔の爪/(種小名)ツリバリゴケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bryoglossum gracile(コケヒメカンムリタケ)
同じくコケに生息する
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりニュージーランドではなく北極圏などに分布する
本種と異なり子嚢盤が杯形でない
本種と異なり子嚢壁が頂部で厚壁である
本種と異なり子嚢壁頂部にアミロイドの孔を有する
本種と異なり側糸頂部が膨大するのではなく膨大しない
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される