(仮訳)形態および分子に基づくPolystigma fulvumP. rubrumの再評価
Bundhun, D. et al., 2019. A morpho-molecular re-appraisal of Polystigma fulvum and P. rubrum (Polystigma, Polystigmataceae). Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.422.3.1 [Accessed December 12, 2019] 【R3-06854】2019/12/12投稿

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3行まとめ

ロシアおよびベラルーシにおいて病原菌に感染したサクラ属植物を検討し、Polystigma fulvum(有性世代)とP. rubrum(無性世代)を認めた。
P. fulvumの分子系統解析を初めて実施し、本種がポリスティグマ科クレードに含まれることを確かめた。
P. rubrumは分子系統解析で2つのサブクレードからなることが示されたが、両サブクレード間で形態的に有意差は認められなかった。

(その他掲載種)

Polystigma fulvum DC.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polystigma amygdalinum
同じバラ科植物を宿主とする
宿主に対する病原性を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子が倒卵状~円筒状楕円形ではなくほぼ円筒形
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれるという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Polystigma rubrum
同じサクラ属植物を宿主とする
宿主に対する病原性を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子が倒卵状~円筒状楕円形ではなく倒卵状
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれるという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Polystigma deformans
本種より子嚢胞子基部の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が時に僅かに狭窄する

(その他掲載種)

Polystigma rubrum (Pers.) DC.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polystigma fulvum
同じサクラ属植物を宿主とする
宿主に対する病原性を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子が倒卵状ではなく倒卵状~円筒状楕円形
本種と異なり子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Polystigma rubrum subsp. ussuriense
ロシアに分布する
本種と異なりヨーロッパからアジアに広く分布するのではなく主にロシア東部に分布するとされる
本種と異なり子嚢子座がほぼ黒色という特徴を欠く
本種と異なり子嚢子座の孔口が不明瞭という特徴を欠く
本種と分生子の長さが異なる