(仮訳)イタリア産のOmphalina pyxidataのシスチジアを有する新変種
Vizzini, A. et al., 2012. A new cystidiate variety of Omphalina pyxidata (Basidiomycota, tricholomatoid clade) from Italy. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00044 [Accessed July 31, 2015].
【R3-02061】2015/08/01投稿

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3行まとめ

イタリアにおいてコケ上に発生した菌を検討し、新変種Omphalina pyxidata var. cystidiataとして記載した。
本変種は発達したシスチジアを有し、形態的にはContumyces属と類似していたが、分子系統解析の結果、O. pyxidataの変種に相当することが示された。
また、分子系統解析の結果を基に、新組み合わせInfundibulicybe lateritiaを提唱した。
Italy, Latium, prov. Rieti, com. Pozzaglia Sabina, Valle del Turano

(新変種)

Omphalina pyxidata var. cystidiata M. Curti, Contu & Vizzini
語源…シスチジアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Omphalina pyxidata
イタリアに分布する
コケ上に生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なりイタリアのみではなくフランス、スイスなどにも分布する
本変種と異なり側シスチジアを欠く
本変種と異なり縁シスチジアを欠く
本変種と異なり傘シスチジアを欠く
本変種と異なり柄シスチジアを欠く
Rickenella spp.
コケ上に生じる
子実体がヒダサカズキタケ型
本変種と異なり襞実質が不整型ではなく並列型
Blasiphalia spp.
コケ上に生じる
子実体がヒダサカズキタケ型
本変種と異なりBlasia pusillaに特異性を有する
本変種と異なり付着器を有する
Contumyces rosellus
形態的に類似している
本変種と異なり子実体が桃色~鮭肉色を帯びる
本変種と異なり柄が淡黄褐色ではなく白色
本種よりシスチジアのサイズが大きい
Contumyces vesuvianus
形態的に類似している
本変種と異なり子実体が橙色~黄褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本変種と異なりシスチジアが微突型~嘴形
本変種と異なり傘表皮の菌糸に細胞内色素を有する
Contumyces brunneolilacinus
形態的に類似している
本変種と異なり傘が淡紫褐色
本変種と異なり傘表面が明瞭な綿毛状
本変種と異なり傘に吸水性を有する
本変種と異なり襞が桃紫色
本変種と異なりペラルゴニウム様の芳香を有する
本変種と異なりシスチジアが頭状瓶形
本変種と異なり傘表皮の菌糸に細胞内色素を有する