(和文題名)ゴマタマツチダンゴの日本における新たな分布記録:タンポタケモドキの新宿主として
Kasuya, T., Kawahara, E. & Hosaka, K. 2024. A new distributional record of Elaphomyces fuscus from Japan: as a new host of Tolypocladium japonicum. Truffology. Available at: https://jats-truffles.org/wp-content/uploads/truffology/vol_7/T2024-1_Kasuya.pdf [Accessed June 15, 2024] 【R3-11794】2024/6/15投稿

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3行まとめ

茨城県潮来市でTolypocladium属菌が寄生したElaphomyces属菌を採集し、形態学的検討および分子同定を実施した。
その結果、宿主はゴマタマツチダンゴ (Elaphomyces fuscus)、寄生菌はタンポタケモドキ (Tolypocladium japonicum) と同定された。
前者はタイプ産地(東京都青梅市)以外からの報告が初であり、タンポタケモドキの新宿主となったほか、後者についてもアカマツが新宿主として記録された。

(茨城県新産種)

Elaphomyces fuscus M. Shirakawa
ゴマタマツチダンゴ
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【よく似た種との区別】
Elaphomyces granulatus(ツチダンゴ)
本種と異なり子嚢胞子表面が網目状でない
Elaphomyces japonicus(キツチダンゴ)
本種と異なり子嚢果の疣が帯黄色でない
本種と異なり子嚢胞子表面が網目状でない
Elaphomyces asperulus
形態的に類似している
ITSおよびnrLSUの塩基配列が類似している
本種と異なり外皮が均一に紫色を帯びる
本種と異なり子嚢胞子表面が迷路状の不規則な網目状ではなく融合した疣状
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Elaphomyces roseoviolaceus
ITSおよびnrLSUの塩基配列が類似している
本種と異なり外皮が暗桃色~帯紫色
本種と異なり子嚢胞子表面が刺状~疣状
本種とITS領域の塩基配列が異なる

(その他掲載種)

Tolypocladium japonicum (Lloyd) Quandt, Kepler & Spatafora
タンポタケモドキ
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