(仮訳)タイ北部産の新種の食用野生きのこPanus sribuabanensisとその栄養成分、総フェノール含量および抗酸化活性について
Kumla, J. et al. 2023. A New Edible Wild Mushroom Species, Panus sribuabanensis (Panaceae, Polyporales) from Northern Thailand and Its Nutritional Composition, Total Phenolic Content, and Antioxidant Activity. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2023.2295633 [Accessed December 30, 2023] 【R3-11292】2023/12/30投稿

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3行まとめ

タイ、ラムプーン県で採集された菌を検討し、Panus sribuabanensisとして新種記載した。
本種は子実体が中型~大型で担子胞子が広楕円形~楕円形、2菌糸型でハイファルペグを欠くことなどで特徴づけられた。
本種の脂肪、タンパク質、炭水化物と総フェノール含量を測定したほか、抽出物の抗酸化活性を示した。
Thailand, Lamphun Province, Mueang District, Sri Bua Ban Subdistrict, Chiang Mai University Haripunchai Campus

(新種)

Panus sribuabanensis J. Kumla, N. Suwannarach & S., Lumyong
語源…Sri Bua Ban産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Panus bambusinus
アジアに分布する
傘の色が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくインドなどに分布する
本種と異なり傘が帯黄白色~橙白色ではなく帯黄白色~淡黄褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQm値が小さい
本種より縁シスチジアの幅が狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Panus caespiticola
アジアに分布する
傘の色が類似している
本種と異なりタイではなくインド、キューバ、マリ、モザンビーク、タンザニアなどに分布する
本種と異なり傘が帯黄白色~橙白色ではなく帯黄白色~淡黄褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
Panus tephroleucus
アジアに分布する
傘の色が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくインド、ブラジル、キューバ、メキシコなどに分布する
本種と異なり傘が帯黄白色~橙白色ではなく帯黄白色~淡黄褐色
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく円筒形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される