(仮訳)世界的に重要かつ多犯性の根の病原菌Thielaviopsis basicolaに対する新属と新種
Nel, WJ. et al., 2017. A new genus and species for the globally important, multihost root pathogen Thielaviopsis basicola. Plant Pathology. Available at: https://bsppjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ppa.12803 [Accessed December 20, 2021] 【R3-09070】2021/12/20投稿

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3行まとめ

全世界の13ヶ所においてThielaviopsis basicolaと同定された計41菌株を検討し、根腐病菌として重要な本種の分類学的位置を再検討した。
その結果から、本種に対して新属Berkeleyomycesを提唱した。
また、分子系統解析によって明らかになった本種の隠蔽種に対して、新種B. rouxiaeを記載した。
South Africa, Eastern Cape, Fish River

(新種)

Berkeleyomyces rouxiae W.J. Nel, Z.W. de Beer, T.A. Duong, M.J. Wingf.
語源…(属名)M. J. Berkeley師に献名/(種小名)Jolanda Roux教授に献名
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【よく似た種との区別】
Berkeleyomyces basicola
オランダ、南アフリカに分布する
宿主に対して病原性を有する
形態的に識別できないほど類似している
コロニーが褐色の場合と灰色の場合がある
nrLSU+60S+ITS+MCM7およびITS+ACT+MCM7+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+60S+ITS+MCM7およびITS+ACT+MCM7+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Berkeleyomyces basicola (Berk. & Broome) W.J. Nel, Z.W. de Beer, T.A. Duong, M.J. Wingf.
旧名:Thielaviopsis basicola (Berk. & Broome) Ferraris
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【よく似た種との区別】
Berkeleyomyces rouxiae
オランダ、南アフリカに分布する
宿主に対して病原性を有する
形態的に識別できないほど類似している
コロニーが褐色の場合と灰色の場合がある
nrLSU+60S+ITS+MCM7およびITS+ACT+MCM7+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+60S+ITS+MCM7およびITS+ACT+MCM7+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される