2015年12月6日 (仮訳)カナダ産のアメリカツガ (Tsuga heterophylla) を宿主とするGraphilbum属新種 Reid, J. & Hausner, G., 2015. A new Graphilbum species from western hemlock (Tsuga heterophylla) in Canada. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000002/art00010 [Accessed December 5, 2015]. 【R3-02443】2015/12/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダ、ブリティッシュコロンビア州においてTsuga heterophyllaの材から分離された菌を検討し、Graphilbum tsugaeとして新種記載した。 本種は子嚢殻の頸部から突起が生じることなどで特徴づけられ、Graphilbum属とOphiostoma属の全種と区別された。 また、G. rectangulisporiumについて基礎異名の著者名の引用と種小名の綴りの訂正を行った。 Canada, British Columbia, Highway 1, Annis Mountain, near Salmon Arm (新種) Graphilbum tsugae J. Reid & Georg Hausner 語源…ツガ属の 【よく似た種との区別】 Graphium rectangulisporium 子嚢殻のサイズの範囲が重なる 子嚢殻の孔口の菌糸の長さが類似している 子嚢殻の孔口の菌糸が先細りになる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢殻が倒洋梨形、アンプル形、または球形なのではなく球形 本種より子嚢殻の頸部が長い 本種より子嚢殻の頸部の幅が狭い 本種と異なり子嚢殻の孔口の菌糸が屈曲状~鋸歯状で時に不規則な細胞状ではなく円筒形 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が長方形~長楕円形で鞘が角の部分でフレア状なのではなく正面視および側面視で長方形 本種と異なりアナモルフが知られていない 本種と異なりMEA培地でのコロニーが初め白色、のちに淡い帯黄褐色を呈するのではなく白色のままである ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Graphium rectangulisporium (Ohtaka, Masuya & Yamaoka) Z.W.de Beer & M.J. Wingf. ※2015年12月6日現在、MycoBank/Species fungorumには登録されていない。 ※※本種の基礎異名の著者名と、種小名の綴り (“rectangulosporium“) を訂正した。 【よく似た種との区別】 Graphium tsugae 子嚢殻のサイズの範囲が重なる 子嚢殻の孔口の菌糸の長さが類似している 子嚢殻の孔口の菌糸が先細りになる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢殻が球形ではなく倒洋梨形、アンプル形、または球形 本種より子嚢殻の頸部が短い 本種より子嚢殻の頸部の幅が広い 本種と異なり子嚢殻の孔口の菌糸が円筒形ではなく屈曲状~鋸歯状で時に不規則な細胞状 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が正面視および側面視で長方形なのではなく長方形~長楕円形で鞘が角の部分でフレア状 本種と異なりアナモルフが知られている 本種と異なりMEA培地でのコロニーが白色のままではなく初め白色、のちに淡い帯黄褐色を呈する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される