(仮訳)スロバキア産の緑色のテングノメシガイ類の新種、Microglossum parvisporum
Kucera, V., Tomsovsky, M. & Lizon, P., 2014. A new green earth-tongue Microglossum parvisporum, sp. nov., from Slovakia. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd66-2/T16-Kucera.html [Accessed July 27, 2015].
【R3-02049】2015/07/28投稿

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3行まとめ

スロバキアにおいて石灰質土壌の草地で見出されたテングノメシガイ類の一種を検討し、Microglossum parvisporumとして新種記載した。
本種は子実体が類白緑色で柄に小鱗片を欠き、子嚢胞子が短く、側糸の先端が緑色で膨大することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析では、同じ緑色の子実体の種の中でも、柄に小鱗片を欠く種とより近縁であった。
Slovakia, Malé Karpaty Mts., village Plavecké Podhradie, site called ‘strelnica’ 0.5 km NW from the village

(新種)

Microglossum parvisporum V. Kučera, Lizoň, Tomšovský
語源…短い胞子の
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【よく似た種との区別】
Microglossum olivaceum(トキワシャモジタケ)
子実体が緑色を帯びる
柄に小鱗片を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が淡緑色~帯褐緑色ではなく帯オリーブ色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microglossum rufescens
子実体が緑色を帯びることがある
柄に小鱗片を欠く
子嚢胞子のサイズが類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が淡緑色~帯褐緑色で過熟の際に紫色を帯びるのではなく桃色、オリーブ色、紫色、褐色などを帯びる
本種と異なり子実体が通常槍形でねじれない
本種と異なり子実体の稔性部位が丈の半分未満
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Microglossum nudipes
子実体が緑色を帯びる
柄に小鱗片を欠く
本種より子嚢のサイズが明瞭に大きい
本種より子嚢胞子のサイズが明瞭に大きい
本種と異なり側糸の先端が膨大しない
Microglossum cyanobasis
子実体が緑色を帯びる
柄に小鱗片を欠く
本種と異なり子実体基部が帯青色
本種より子嚢のサイズが明瞭に大きい
本種より子嚢胞子のサイズが明瞭に大きい