2019年12月14日 （仮訳）子宮形子嚢殻を有するクロイボタケ綱の新種：松笠の鱗片に生じた新属新種、Purpurepithecium murisporum Jayasiri, SC. et al., 2017. A new hysteriform dothideomycete (Gloniaceae, Pleosporomycetidae incertae sedis), Purpurepithecium murisporum gen. et sp. nov. on pine cone scales. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/cryptogamie-mycologie/volume-38/issue-2/v38.iss2.2017.241/A-New-Hysteriform-Dothideomycete-Gloniaceae-Pleosporomycetidae-Incertae-sedis-Purpurepithecium-murisporum/10.7872/crym/v38.iss2.2017.241.xml [Accessed December 14, 2019] 【R3-06859】2019/12/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ タイ、チエンマイ県において地面に落ちて枯死した松笠に生じた菌を検討し、新属新種Purpurepithecium murisporumとして記載した。 本種は子宮形子嚢殻が表在性で舟形であり、縦方向の顕著な溝を有し、子嚢胞子が無色～暗褐色で石垣状、培養下でPsilogloinum stygium類似の無性世代を生じることなどで特徴づけられた。 複数遺伝子に基づく分子系統解析の結果、本種はGlonium属およびCenococcum属と姉妹群を形成した。 Thailand, Chiang Mai Province （新種） Purpurepithecium murisporum Jayasiri & K.D. Hyde 語源…（属名）紫色の子実上層/（種小名）石垣状の（子嚢胞子の形態から） 【よく似た種との区別】 Glonium stellatum 子宮形子嚢殻を形成する 子嚢が棍棒形～円筒形 偽側糸が永存性 偽側糸がゲル状のマトリックスに埋生する 偽側糸の幅が狭い 偽側糸の頂部が暗色 偽側糸が分枝する nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子宮形子嚢殻が散生～群生するという特徴を欠く 本種と異なり子宮形子嚢殻が舟形でない 本種と異なり子宮形子嚢殻に縦方向の顕著な溝を有するという特徴を欠く 本種と異なり子実上層に紫色色素を含むという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が無色～暗褐色でない 本種と異なり子嚢胞子が石垣状でない nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される