(仮訳)ヨーロッパロシア、ジグリ産のPachykytospora属1新種
Zmitrovich, IV., Malysheva, VF. & Spirin, WA. 2007. A new Pachykytospora (Basidiomycota, Polyporales) from Zhiguli, European Russia. Ukrainian Botanical Journal. Available at: http://dspace.nbuv.gov.ua/bitstream/handle/123456789/3824/Bot_1_2007_042-046.pdf?sequence=1 [Accessed March 15, 2019].
【R3-06038】2019/3/15投稿

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3行まとめ

ロシア、サマラ州の広葉樹林においてPadus aviumに生じた菌を検討し、Pachykytospora wasseriとして新種記載した。
本種は担子胞子および骨格菌糸が弱いデキストリノイドであることなどで特徴づけられた。
本種は近縁の2種とは孔口のサイズ、担子胞子のサイズおよび形状、骨格菌糸のデキストリノイド性などで区別された。
Russia, Samara Reg., Stavropol Dist., Zhiguli Nat. Res.

(新種)

Pachykytospora wasseri Zmitr., Malysheva & Spirin
語源…Solomon P. Wasser教授に献名(60歳の誕生日を記念)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pachykytospora tuberculosa
ヨーロッパロシアに分布する
同じバラ科植物を宿主とする
担子胞子のQm値が類似している
本種と異なリスウェーデン、ウクライナ、ハンガリー、ベラルーシ、アゼルバイジャンなどにおける分布が知られている
本種と異なりPadus aviumではなくコナラ属、クリ属、サンザシ属、リンゴ属、ブナ属植物などを宿主とする
本種と異なり子実体が革質ではなくコルク質
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり骨格菌糸が微かなデキストリノイドではなく強いデキストリノイド
Pachykytospora subtrametea
同じウワミズザクラ属植物を宿主とする
子実体が革質
本種と異なりヨーロッパロシアではなくアジアなどに分布する
本種と異なりPadus aviumではなくPadus asiatica、ヤナギ属、シナノキ属植物などを宿主とする
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が広い
本種より担子胞子のQm値が小さい
本種と異なり担子胞子が僅かにデキストリノイドという特徴を欠く
本種と異なり骨格菌糸が微かなデキストリノイドではなく非デキストリノイド