(仮訳)山地雲霧林において2か所のFagus grandifolia var. mexicana遺存群落に生じたキヒダタケ属新種
Montoya, L. & Bandala, VM., 2011. A new Phylloporus from two relict Fagus grandifolia var. mexicana populations in a montane cloud forest. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000117/00000001/art00003 [Accessed September 20, 2015].
【R3-02211】2015/09/20投稿

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3行まとめ

メキシコ、ベラクルス州の亜熱帯域の雲霧林で採集された菌を検討し、Phylloporus fagicolaとして新種記載した。
本種はメキシコにおいてFagus grandifolia var. mexicanaと関係を有するキヒダタケ属菌として初めて報告された。
本種は傘が黄色を帯びた赤橙色、襞が卵黄色~橙黄色で密であり、肉と表面が青変し、厚壁のシスチジアを有することなどで特徴づけられた。
Mexico, Veracruz, Mpio. Acatlán, Acatlán Volcano

(新種)

Phylloporus fagicola Montoya & Bandala
語源…ブナに生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporus guzmanii
メキシコに分布する
担子胞子が楕円形~長楕円形
本種と異なりFagus grandifolia var. mexicanaではなくコナラ属およびマツ属の林に発生する
本種と異なり傘が帯ワイン赤色~暗紫色
本種より襞が淡い黄色
本種より襞の間隔が疎
本種と異なり柄が帯ワイン赤色~暗紫色
本種より担子胞子の幅が僅かに狭い
本種より側シスチジアがやや短い
本種と異なり側シスチジアが厚壁ではなく薄壁
本種より縁シスチジアがやや短い
本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁
本種と異なり傘表皮が緩く織り合わさった菌糸からなる平行菌糸被ではなく毛状被
本種より傘表皮の末端要素のサイズが大きい
Phylloporus aurantiacus
担子胞子が楕円形~長楕円形
本種と異なりメキシコではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なりFagus grandifolia var. mexicanaではなくコナラ属植物と関係を有する
本種と異なり襞が赤色を帯びない
本種と異なり肉に変色性を欠く
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子が卵形に近い
本種よりシスチジアが短い
本種と異なりシスチジアが厚壁ではなく薄壁
本種と異なり傘表皮が緩く織り合わさった菌糸からなる平行菌糸被ではなく毛状被
Phylloporus coccineus
担子胞子が楕円形~長楕円形
本種と異なりメキシコではなくシンガポールに分布する
本種と異なり襞の間隔が密ではなくやや疎
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子がより球形に近い広楕円形
本種より側シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアが厚壁ではなく薄壁
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが厚壁ではなく薄壁
本種と異なり傘表皮において末端要素が密な柵状をなす
本種と異なり傘表皮の末端要素に帯赤橙色の液を伴う
本種と異なり傘表皮の末端要素の壁が僅かに厚い桃色