(仮訳)中国南部産のAureoboletus属のスレンダーな新種
Zhang, M., Li, T-H. & Song, B. 2014. A new slender species of Aureoboletus from southern China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2014/00000128/00000001/art00027 [Accessed January 8, 2018].
【R3-04740】2018/1/8投稿

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3行まとめ

中国広西チワン族自治区において広葉樹林の地上に発生した菌を検討し、Aureoboletus tenuisとして新種記載した。
本種は子実体が小型で形状が細長く、傘が淡褐色、帯赤褐色~暗褐色で粘性を有し皺状で、担子胞子が比較的短いことなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でA. thibetanusと姉妹群を形成し、形態的にも系統的にもそれと異なっていた。
中国広西チワン族自治区猫児山

(新種)

Aureoboletus tenuis T.H. Li & Ming Zhang
語源…細い(子実体の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aureoboletus auriporus var. novoguineensis
傘表面に粘性を有する
傘表面が皺状
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体ががっしりとしている
本種と異なり柄が帯灰赤色~帯褐橙色ではなく淡い帯赤褐色
本種より担子胞子が長い
Aureoboletus thibetanus
中国に分布する
傘表面に粘性を有する
傘表面が皺状
シスチジアが薄壁
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が淡褐色、帯赤褐色、暗褐色ではなく淡褐色、栗褐色、さび褐色
本種と異なり傘表面が皺状~淡い網目状ではなくより顕著な網目状~小孔状
本種と異なり傘表面に懸垂する被膜の名残を伴う
本種より担子胞子が長い
本種と異なりシスチジアの表面に屈折性の物質を伴う
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aureoboletus flaviporus
子実体の色が類似している
本種より子実体ががっしりとしている
本種より担子胞子のサイズが大きい
Aureoboletus roxanae
子実体の色が類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘表面に粘性を有するのではなく乾燥する
本種より柄の幅が広い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される