(仮訳)形態および分子データを用いてスペインから記載されたハナビラタケ属1新種
Blanco-Dios, JB. et al., 2006. A new Sparassis species from Spain described using morphological and molecular data. Mycological Research. Available at: http://www2.clarku.edu/faculty/dhibbett/Reprints%20PDFs/Blanco-Dios_et_al_2006.pdf [Accessed August 3, 2019] 【R3-06462】2019/8/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペイン、ガリシア州の森林で採集された菌を検討し、Sparassis miniensisとして新種記載した。
本種はマツの生木の根から生じ、裂片が強く裂け、基部が橙色~帯紫ばら色であり、肉に苦味と菌臭を有し、子実下層菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でS. brevipesに近縁であったが、形態的に異なっていた。
Spain, Pontevedra Province, Salceda de Caselas, Entenza

(新種)

Sparassis miniensis Blanco-Dios & Zheng Wang
語源…ミーニョ(川)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sparassis brevipes
ヨーロッパに分布する
針葉樹を宿主とする
子実層シスチジアを欠く
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり広葉樹が宿主として知られている
本種と異なり裂片表面に環紋を有する
本種と異なり裂片が強く裂けるのではなく全縁
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sparassis spathulata
子実層シスチジアを欠く
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり裂片表面に環紋を有する
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sparassis simplex
針葉樹を宿主とする
裂片表面に環紋を欠く
子実層シスチジアを欠く
菌糸にクランプを有する
本種と異なり裂片が強く裂けるという特徴を欠く
本種と異なり子実下層の菌糸にクランプを欠く
本種と異なり担子器基部にクランプを有する