(仮訳)広義Aleurodiscus属の新種および新組み合わせ
Dai, L-D. & He, S-H. 2017. A new species and a new combination of Aleurodiscus s.l. (Russulales, Basidiomycota). Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_7_7.pdf [Accessed July 13, 2017].
【R3-04200】2017/07/12投稿

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3行まとめ

中国雲南省において樹皮に発生したコウヤクタケ型の一種を検討し、Aleurodiscus ryvardeniiとして新種記載した。
本種は子実体が背着生で担子胞子表面が疣状、グレオシスチジアが数珠状で、生殖菌糸にクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
また、A. tsugaeAleurocystidiellum属に移し、当該属3種の検索表を掲載した。
中国雲南省普洱市景東イ族自治県哀牢山自然保護区

(新種)

Aleurodiscus ryvardenii S.H. He & Y.C. Dai
語源…Leif Ryvarden教授に献名
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【よく似た種との区別】
Aleurodiscus cremicolor
子実体がコウヤクタケ型
担子胞子表面が疣状
グレオシスチジアを多数有する
生殖菌糸にクランプを欠く
本種より担子胞子の幅が狭い
本種よりグレオシスチジアのサイズが小さい
Aleurodiscus lacunae-equimortui
グレオシスチジアが大型
生殖菌糸にクランプを欠く
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり樹脂状糸状体を多数有する

(新組み合わせ)

Aleurocystidiellum tsugae (Yasuda in Lloyd) S.H. He & Y.C. Dai
旧名:Aleurodiscus tsugae Yasuda in Lloyd
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【よく似た種との区別】
Aleurocystidiellum disciforme
中国に分布する
子実体が盤状~半背着生
担子胞子表面が疣状
グレオシスチジアが数珠状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマツ属植物などではなくコナラ属など被子植物を宿主とする
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurocystidiellum subcruentatum(チョークタケ)
中国に分布する
裸子植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり結晶を伴う骨格菌糸状シスチジアを有する
本種と異なり数珠状のグレオシスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される