(仮訳)中国南部産の綿状ホシゴケ科地衣の1新種および1新産種
Zhang, L., Xue, J. & Liu, L. 2024. A New Species and a New Record of Byssoid Arthoniaceae (Lichenized Ascomycota) from Southern China. Diversity. Available at: https://www.mdpi.com/1424-2818/16/5/287 [Accessed May 14, 2024] 【R3-11699】2024/5/14投稿

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3行まとめ

中国で採集された綿状地衣の一種を検討し、Herpothallon fibrosumとして新種記載した。
本種は羊毛の束のような円筒形の偽裂芽を有し、地衣成分としてプソロミン酸およびコンフルエンチン酸を含んでいた。
また、中国新産種としてCryptothecia striataを報告し、本種からはジロホール酸とレカノール酸が検出された。
中国貴州省銅仁市思南県許家壩鎮張家溝

(新種)

Herpothallon fibrosum L.L. Liu & Lu L. Zhang
語源…繊維状の(偽裂芽の質感から)
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【よく似た種との区別】
Herpothallon confluenticum
主要な地衣成分としてコンフルエンチン酸を含む
本種と異なり初生菌糸体が汚い類白色
本種より偽裂芽の最大直径が大きい
本種と異なり偽裂芽が円筒形で分枝しないのではなく円筒形で分枝する
本種と異なり下生菌糸がベージュ色~帯灰白色ではなく類白色~帯褐色

(中国新産種)

Cryptothecia striata G. Thor
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【よく似た種との区別】
Cryptothecia punctosorediata
地衣体が帯白灰色~帯緑灰色
裂芽様構造を有する
本種と異なり子嚢が単胞子性ではなく(6-)8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Cryptothecia scripta
裂芽様構造を有する
子嚢胞子が単胞子性
地衣成分としてジロホール酸を含む
本種と異なり裂芽様構造が球形
本種より子嚢が短い
本種より子嚢胞子が短い