2017年1月7日 (仮訳)タイ北部産のテングタケ属1新種および4新産種 Thongbai, B. et al., 2016. A new species and four new records of Amanita (Amanitaceae; Basidiomycota) from Northern Thailand. Phytotaxa. Available at: http://130.216.191.68/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.286.4.1 [Accessed January 6, 2017]. 【R3-03636】2017/01/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ北部においてテングタケ属菌の多様性調査を実施し、採集された1種をAmanita castaneaとして新種記載した。 本新種はLepidella亜属Validae節に含まれ、子実体が小型~中型、傘が栗色で表面に疣状~パッチ状の被膜の名残を伴い、柄の基部が類球形~半球形の塊茎状であることなどで特徴づけられた。 他にA. concentrica、A. rimosa、A. cf. rubromarginata、およびA. zangiiをタイ新産種として報告した。 Thailand, Chiang Mai Province, Doi-saket District, Thep-sadet Subdistrict (新種) Amanita castanea Thongbai, Tulloss, Raspé & K.D. Hyde 語源…栗色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Amanita citrina var. grisea(クロコタマゴテングタケ) 同じValidae節に含まれる nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく日本、中国などに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が褐色ではなく灰色~暗灰色 本種と異なり傘表面の外被膜が灰色、帯褐灰色、帯赤褐色、帯灰褐色ではなく帯黄色 本種と異なり傘表面の外被膜が疣状または小型綿毛状のパッチ状ではなくフェルト状 nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度94.1%) Amanita porphyria(コテングタケ) 同じValidae節に含まれる nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくドイツなどに分布する 本種と異なり傘が栗色ではなく鈍赤色~帯灰鈍赤色、帯灰紫色、淡い帯褐灰色、帯ワイン褐色などで中央部が暗色 本種と異なり内被膜が帯緑黄色または帯緑灰色ではなく灰色 本種と異なり内被膜が膜状の丈夫なスカート状ではなく薄いスカート状 本種と異なり内被膜下に帯ワイン灰色の縦方向の繊維を有する nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita solaniolens 同じStirps Citrinaに含まれる 傘が褐色系 本種と異なりタイではなくカナダ~コスタリカ、コロンビア (?)などに分布する 本種と異なり傘が栗色~暗褐色ではなく中央部がオリーブ褐色~褐色で縁部が鈍黄色~淡ブロンド色 本種と異なり傘表面の外被膜の名残が疣状または小型綿毛状のパッチ状ではなく平らなパッチ状 本種と異なり柄が白色~鈍白色で成熟すると褐色になるのではなく白色~クリーム色 本種と異なり内被膜がが帯緑黄色または帯緑灰色ではなく白色~淡黄色 本種と異なり外被膜が帯緑灰色ではなくクリーム白色~帯黄白色 (タイ新産種) Amanita concentrica T. Oda, C. Tanaka & Tsuda シロオビテングタケ 【よく似た種との区別】 Amanita orientigemmata(ウスキテングタケ) 同じAmanita節に含まれる 中国に分布する nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (タイ新産種) Amanita rimosa P. Zhang & Zhu L. Yang (タイ新産種) Amanita cf. rubromarginata Har. Takah. フチドリタマゴタケ 【よく似た種との区別】 Amanita hemibapha 傘の色が類似している nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり襞の縁部が顕著な帯赤橙色という特徴を欠く 本種と異なり襞の縁部が長縁毛状という特徴を欠く nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita hemibapha var. ochracea 傘の色が類似している 本種と異なり襞の縁部が顕著な帯赤橙色という特徴を欠く 本種と異なり襞の縁部が長縁毛状という特徴を欠く Amanita javanica(キタマゴタケ) 傘の色が類似している 本種と異なり襞の縁部が顕著な帯赤橙色という特徴を欠く 本種と異なり襞の縁部が長縁毛状という特徴を欠く (タイ新産種) Amanita zangii Zhu L. Yang, T.H. Li & X.L. Wu 【よく似た種との区別】 Amanita hesleri 同じstirps Hesleriに含まれる 分子系統解析で近縁(先行研究)