2014年10月11日 (仮訳)オーストラリア産トリハダゴケ属地衣の新種および3新産種 Archer, AW. & Elix, JA., 2014, A new species and three new reports of Pertusaria in Australia (lichenized Ascomycota, Pertusariaceae). Australasian Lichenology. Available at: http://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL_75.pdf [Accessed October 10, 2014]. 【R3-01177】2014/10/11投稿 ※WordPressの記事名の制約から、本ページのタイトルは論文のタイトルを一部省略しています。 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア・クイーンズランド州で採集された岩上生地衣を検討し、Pertusaria rogersiiとして新種記載した。 本種は不稔の地衣で、地衣成分として”thiophaninic acid”およびノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。 また、オーストラリア新産種としてPertusaria excludens、P. nebulosa、P. oahuensisの3種を報告した。 Australia, Queensland, Moggill State Forest (新種) Pertusaria rogersii A.W.Archer & Elix 語源…採集者のRoderick W. Rogers博士に献名 【よく似た種との区別】 Pertusaria xanthoplaca 不稔の標本が本種と形態的に類似している(この種として報告された例がある) 本種と異なり地衣成分として”thiophaninic acid”およびノルスチクチン酸を含まない Pertusaria huneckiana 岩上生地衣である 地衣成分として”thiophaninic acid”およびノルスチクチン酸を含む 本種と異なりオーストラリアではなくスペイン(メノルカ島)に分布する 本種と異なり子嚢を形成する 本種と異なり粉芽を形成しない (オーストラリア新産種) Pertusaria excludens Nyl. 【よく似た種との区別】 Pertusaria miniatescens 岩上生地衣である 不稔である 粉芽を形成する 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり広い両極性分布を示すのではなく亜熱帯のロード・ハウ島(オーストラリア)固有種である 本種と異なり地衣体が類白色ではなくオリーブ緑色 本種と異なり粉芽塊がblastidia型で老成すると部分的に皮層に覆われ偽裂芽状になる (オーストラリア新産種) Pertusaria nebulosa A.W.Archer, in J.A. Elix, H. Streimann & A.W. Archer 【よく似た種との区別】 Pertusaria melaleucoides オーストラリアに分布する ヒルギダマシ属植物を宿主とする 地衣成分を欠く 本種と異なりノーフォーク島ではなくオーストラリア本土に分布する 本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく2胞子性 (オーストラリア新産種) Pertusaria oahuensis H.Magn. 【よく似た種との区別】 Pertusaria albopunctata 不稔である 粉芽を形成する 地衣成分としてスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない Pertusaria leucosorodes オーストラリア・クイーンズランド州に分布する 本種より普通種である 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてタムノール酸を含む