(仮訳)イラン産の広義Aleurodiscus属1新種
Ghobad-Nejhad, M. & Langer, E. 2018. A new species in Aleurodiscus s.l. (Stereaceae, Russulales) from Iran. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.351.4.2 [Accessed February 2, 2019] 【R3-05913】2019/2/2投稿

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3行まとめ

イラン西部の半乾燥地域で採集された菌を検討し、Aleurodiscus persicusとして新種記載した。
本種は子実体が背着生で類白色~帯灰クリーム色、担子胞子が楕円形でアミロイド、類数珠状のグレオシスチジアを有し、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。
また、新組み合わせA. graminicolaを提唱し、それに伴いGloeomyces属をAleurodiscus属のシノニムとした。
Iran, Ilam Province, Abdandan, Dinarkuh Protected Area, 18 km from W Abdanan, near Niruye Havaii site

(新種)

Aleurodiscus persicus Ghob.-Nejh.
語源…ペルシャの
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【よく似た種との区別】
Aleurodiscus cerussatus
形態的に類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなくクリーム色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりグレオシスチジアが類数珠状ではなく顕著な数珠状
本種よりすりこぎ状糸状体の幅が広い
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus lapponicus
本種と異なり亜寒帯に分布する
Aleurodiscus cerussatus var. minor
担子胞子のサイズがいくぶん類似している
本種より子実体が薄い
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなくクリーム色~黄褐色
本種と異なりグレオシスチジアが類数珠状ではなく顕著な数珠状
Aleurodiscus parvisporus
被子植物を宿主とする
グレオシスチジアの形態がほぼ類似している
本種と異なりイランではなく日本などに分布する
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなく黄色~黄褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形
Aleurodiscus thoenii
本種と異なりイランではなくアフリカなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりすりこぎ状糸状体が樹状に分枝する
Aleurodiscus tropicus
担子器にすりこぎ状糸状体状の付属糸を有する
グレオシスチジアの形態がいくぶん類似している
すりこぎ状糸状体を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が薄い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりすりこぎ状糸状体がデキストリノイドではなくアミロイド
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus dextrinoideocerussatus
すりこぎ状糸状体がデキストリノイド
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種と異なり子実体の縁部が不明瞭
本種より担子胞子の幅が広い
本種より”protuberance”が”shallow”でかつ刺状でない
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus dextrinoideophyses
担子器の側方にすりこぎ状糸状体状の付属糸を生じる
すりこぎ状糸状体がデキストリノイド
nrLSU領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなく橙色~淡褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
nrLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus thailandicus
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくタイなどに分布する
本種と異なり被子植物ではなくタケなどを宿主とする
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなく橙色
本種と異なりすりこぎ状糸状体が子実下層下部に配列する
本種と異なりすりこぎ状糸状体が黄色
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus canadensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurodiscus graminicola
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が薄い
本種と異なり子実体が類白色~帯灰クリーム色ではなく淡橙色
本種と異なりすりこぎ状糸状体を欠く
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
本種と異なり結合菌糸を有する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Aleurodiscus graminicola (Sheng H. Wu) Ghob.-Nejh.

旧名:Gloeomyces graminicola Sheng H. Wu
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【よく似た種との区別】
Aleurodiscus persicus
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が厚い
本種と異なり子実体が淡橙色ではなく類白色~帯灰クリーム色
本種と異なりすりこぎ状糸状体を有する
本種と異なり菌糸にクランプを有する
本種と異なり結合菌糸を欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される