2016年9月9日 (仮訳)イラン産のBipolaris属新種 Ahmadpour, A. et al., 2012. A new species of Bipolaris from Iran. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00037 [Accessed September 9, 2016]. 【R3-03278】2016/09/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イランにおいてミクリおよびCladium mariscusの葉に生じた菌を検討し、Bipolaris salkadehensisとして新種記載した。 本種は分生子が紡錘状~類円筒形で直線状または僅かに屈曲することなどで特徴づけられ、両宿主におけるBipolaris属菌の報告は初であった。 分子系統解析では本種はBipolaris属クレードにおいて独自の系統を形成した。 Iran, West Azerbaijan, Khoy City, Salkadeh village (新種) Bipolaris salkadehensis Ahmadpour & Heidarian 語源…Salkadeh産の 【よく似た種との区別】 Bipolaris cynodontis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCochliobolusグループ1に含まれる) 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の末端細胞が暗色の厚い隔壁によって区切られるという特徴を欠く 本種と異なり分生子が両極性発芽のみではなく単極性および両極性発芽を示すという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(497/506 bp[98.2%]一致) Bipolaris setariae 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子の異隔壁数の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCochliobolusグループ1に含まれる) 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が淡褐色~暗褐色ではなく淡褐色~黄金褐色 本種と異なり分生子が紡錘状~類円筒形で時に棍棒形~倒棍棒形なのではなく紡錘状~舟形 本種と異なり分生子の異隔壁数が(4-)6-8(-10)ではなく5-10 本種と異なり分生子の末端細胞を区切る隔壁が暗色厚壁ではなく無色非厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bipolaris sesuvii 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子表面が平滑 本種と異なり分生子が淡褐色~暗褐色ではなく帯オリーブ褐色~褐色 本種と異なり分生子基部の細胞が同色または僅かに淡色 本種と異なり分生子が紡錘状~類円筒形で時に棍棒形~倒棍棒形なのではなく広紡錘状~類円筒形で末端が丸い 本種と異なり分生子の異隔壁数が(4-)6-8(-10)ではなく5-9 本種と異なり分生子の末端細胞を区切る隔壁が暗色厚壁ではなく無色非厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりCochliobolusグループ2に含まれる) Bipolaris fusca 分生子表面が平滑 分生子の末端細胞が暗色の厚い隔壁によって区切られる 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が淡褐色~暗褐色ではなく帯黄褐色~暗褐色 本種と異なり分生子の末端細胞がしばしばごく淡色 本種と異なり分生子が紡錘状~類円筒形で時に棍棒形~倒棍棒形なのではなく楕円形または円筒形で直線状または時に僅かに屈曲する 本種と異なり分生子の異隔壁数が(4-)6-8(-10)ではなく(3-)5-7(-11)