(仮訳)オーストラリア、タスマニア産のセンニンゴケ属1新種、およびアオシモゴケ科地衣について
Kantvilas, G. 2018. A new species of Dibaeis from Australia (Tasmania), with notes on the family Icmadophilaceae. Herzogia. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Gintaras_Kantvilas/publication/329454330_A_new_species_of_Dibaeis_from_Australia_Tasmania_with_notes_on_the_family_Icmadophilaceae/links/5c09a0c092851c39ebd8c775/A-new-species-of-Dibaeis-from-Australia-Tasmania-with-notes-on-the-family-Icmadophilaceae.pdf [Accessed December 14, 2018] 【R3-05767】2018/12/15投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニアで採集された地衣の一種を検討し、Dibaeis inundataとして新種記載した。
本新種を含むオーストラリア産センニンゴケ属地衣の検索表を掲載した。
また、新組み合わせKnightiella eucalyptiを提唱し、新種K. queenslandicaを記載した。
Australia, Tasmania, c. 2 km N of Serpentine Dam

(新種)

Dibaeis inundata Kantvilas
語源…浸水した
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【よく似た種との区別】
Dibaeis absoluta(ヒメセンニンゴケ)
オーストラリアに分布する
形態的に類似している(当初この種に予備的に同定された)
子器がいくぶん扁平
子器が無柄
粉芽を欠く
地衣成分としてベオミセス酸類およびスクアマト酸類を含む
本種と異なり極めて湿った、少なくとも間欠的に浸水する環境に生息するという特徴を欠く
本種と異なり地衣体が厚いのではなくごく薄い
本種と異なり地衣体が石灰白色ではなく鈍い帯緑灰色
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり地衣成分として子器に痕跡的なバルバチン酸を含むことがある
Dibaeis arcuata
オーストラリアに分布する
地衣成分としてベオミセス酸類およびスクアマト酸類を含む
本種と異なり粉芽を有する
本種と異なり子嚢胞子が比較的長い
本種と異なり地衣成分として子器に痕跡的なバルバチン酸を含むことがある
Dibaeis sorediata(コナセンニンゴケ)
オーストラリアに分布する
地衣成分としてベオミセス酸類およびスクアマト酸類を含む
本種と異なり粉芽を有する
本種より子嚢胞子がずっと短い
本種と異なり地衣成分として子器に痕跡的なバルバチン酸を含むことがある
Australia, Queensland, D’Aguilar Range, Westridge outlook

(新種)

Knightiella queenslandica Kantvilas
語源…クイーンズランドの
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【よく似た種との区別】
Knightiella eucalypti
オーストラリアに分布する
同じユーカリ属植物を宿主とする
成木の樹皮に生じる
地衣体上端で基質に付着する
地衣体がいくぶん下方に基質から離れて生長する
地衣体の小鱗片が散生する
地衣体の小鱗片が扇形
地衣成分としてタムノール酸を含む
顕微鏡的構造がいくぶん同一
本種と異なり地衣体縁部が珊瑚状ではなく丸まった細円鋸歯状~小結節状
本種と異なり粉芽を有する
本種と異なり粉子が知られていない
Knightiella splachnirima
オーストラリアに分布する
本種より粉子が短い
本種と異なり粉子が桿形ではなく円筒形

(新組み合わせ)

Knightiella eucalypti (Kantvilas) Kantvilas
旧名:Icmadophila eucalypti Kantvilas
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【よく似た種との区別】
Knightiella queenslandica
オーストラリアに分布する
同じユーカリ属植物を宿主とする
成木の樹皮に生じる
地衣体上端で基質に付着する
地衣体がいくぶん下方に基質から離れて生長する
地衣体の小鱗片が散生する
地衣体の小鱗片が扇形
地衣成分としてタムノール酸を含む
顕微鏡的構造がいくぶん同一
本種と異なり地衣体縁部が丸まった細円鋸歯状~小結節状ではなく珊瑚状
本種と異なり粉芽を欠く
本種と異なり粉子が知られている