(仮訳)中国南部産のGanoderma属1新種および菌糸体産生のための至適条件
Wei, Q-L. et al. 2024. A New Species of Ganoderma (Ganodermataceae, Polyporales) from Southern China and Optimum Condition for Mycelia Production. Mycobiology. Available at: https://doi.org/10.1080/12298093.2024.2306012 [Accessed February 28, 2024] 【R3-11470】2024/2/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国、広西チワン族自治区で採集された菌を検討し、Ganoderma guixienseとして新種記載した。
本種は子実体が傘状で傘表面に帯赤黒色の環紋をあらわし、柄が長く、担子胞子が広楕円形で成熟すると一端が細まることなどで特徴づけられた。
本種の培養条件を検討し、温度は25-30°C、pHは6-7が至適であることを示した。
中国広西チワン族自治区崇左市白頭葉猴国家級自然保護区

(新種)

Ganoderma guixiense Q.L. Wei, H.F. Zheng, F.C. Huang & Bin Liu
語源…Guixi産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ganoderma dianzhongense
柄が”mesenchymal”である
担子胞子の形状が類似している
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり傘が赤色~帯赤黒色ではなくオックスブラッドレッド~紫褐色
本種より傘表面の環紋が明瞭である
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より傘表皮細胞の幅が狭い
本種と異なり傘表皮細胞頂部に小粒を伴うという特徴を欠く
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ganoderma shanxiense
中国に分布する
柄が”mesenchymal”である
担子胞子の形状が類似している
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードDに含まれる)
本種と異なり傘が赤色~帯赤黒色ではなく赤色~赤褐色
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮細胞頂部に小粒を伴うという特徴を欠く
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される