2022年9月19日 (仮訳)パキスタン、アザド・ジャンムー・カシミールに産したLecidella属新種 Fayyaz, I. et al., 2022. A new species of Lecidella (Lecanorales, Ascomycota) from Azad Jammu and Kashmir, Pakistan. Acta Botanica Brasilica. Available at: https://www.scielo.br/j/abb/a/yP6XqqnCYwNmxMN3CrBFQRz/abstract/?lang=en [Accessed September 19, 2022] 【R3-09889】2022/9/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンのアザド・カシミールに産した岩上生痂状地衣の一種を検討し、Lecidella iqbaliiとして新種記載した。 本種は地衣体に光沢があり、子器が顕著な凸形で、子実上層が暗褐色、子嚢胞子が比較的小型であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析で、Lecidella stigmateaクレードの基部に南米産の本属地衣の一種とともに強く支持された系統を形成した。 Pakistan, Azad Jammu and Kashmir, Garhi Dupatta (新種) Lecidella iqbalii Fayyaz, Afshan, Niazi & Khalid 語源…パキスタンの菌類学者、故S.H. Iqbal氏に献名 【よく似た種との区別】 Lecidella stigmatea アジアに分布する 果殻の厚さの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく中国、アルゼンチン、オーストリア、トルコなどに分布する 本種と異なり地衣体が類白色~灰色ではなく淡クリーム色~灰褐色で時に退色して帯褐色となる 本種と異なり子器が顕著な凸形ではなく扁平~凸形 本種と異なり子実下層が無色~基部が淡褐色ではなく無色または時に基部が淡黄褐色 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より側糸頂部細胞の最大幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecidella greenii 子嚢の長さの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなく南極などに分布する 本種と異なり地衣体が類白色~灰色ではなく類白色、灰色~ベージュ色 本種と異なり子器が顕著な凸形ではなく扁平~凸形 本種と異なり子実上層が暗褐色ではなくオリーブ色~暗緑色 本種と異なり子実下層が無色~基部が淡褐色ではなく無色 本種より側糸頂部細胞の最大幅が広い 本種より果殻が厚い 本種と異なり果殻が帯青緑色~暗褐色ではなく無色で縁部が暗緑色 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸ケモシンドロームを含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される