(仮訳)パキスタン、パンジャーブ州産のLepiota属1新種
Niazi, AR. et al., 2021. A new species of Lepiota (Agaricaceae) from Punjab, Pakistan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.511.2.4 [Accessed August 16, 2021] 【R3-08693】2021/8/16投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Lepiota haroonabadensisとして新種記載した。
本種はEchinatae節に含まれ、Vachellia niloticaの樹下に発生していた。
傘は淡い帯黄橙色で褐色鱗片に覆われ、柄が明るい帯黄色~帯黄赤色で淡黄色刺状の鱗片に覆われ、つばの痕跡を有し、担子胞子は楕円形で、縁シスチジアは狭棍棒形~棍棒形であった。
Pakistan, Punjab, Haroonabad, District Bahawalnagar

(新種)

Lepiota haroonabadensis Niazi, M. Asif, A. Izhar & Khalid
語源…ハルーナバード産の
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【よく似た種との区別】
Lepiota echinacea(コオニタケ)
アジアに分布する
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国、インドなどに分布する
本種と異なり傘が淡い帯黄橙色で中央部が暗褐色なのではなく帯黄褐色
本種と異なり傘が扁平凸形ではなく丸い~扁平
本種と異なり傘表面が褐色鱗片ではなく帯赤色~暗褐色の刺状鱗片に覆われる
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく長楕円形または円筒形
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota jacobi(ワタゲオニタケ)
アジアに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種と異なり傘が淡い帯黄橙色で中央部が暗褐色なのではなく類白色~淡褐色
本種と異なり傘が扁平凸形ではなく扁平凸形で広い中丘を有し、縁部が波打つ
本種と異なり傘表面が褐色鱗片ではなく灰色~暗褐色の刺に覆われる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される