(仮訳)インド産Syncesia属地衣の新種
Joshi, S., Upreti, DK. & Divakar, PK., 2011. A new species of lichen genus Syncesia (Roccellaceae) from India. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-114.1.215 [Accessed September 20, 2015].
【R3-02212】2015/09/20投稿

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3行まとめ

インド南部、カルナータカ州の常緑樹林において樹皮上に発生した地衣の一種を検討し、Syncesia indicaとして新種記載した。
本種は地衣体が綿毛状で亀裂を有し、子器が子座状、子嚢胞子が小型で3隔壁を有し、地衣成分としてプロトセトラル酸などを含むことなどで特徴づけられた。
また、Syncesia属全種の検索表を掲載した。
India, Karnataka, Mangalore district, Sakleshpur-way to Mangalore (Shiradighat)

(新種)

Syncesia indica S. Joshi & Upreti
語源…インドの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Syncesia decussans
地衣体が綿毛状
地衣体がC陰性
子器が隆起する
子器が綿毛状
ディスコテシウムを有する
子実層がアミロイド
子実層の菌糸が分離不能
子実上層がI陰性
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
本種と異なり地衣体に亀裂を欠く
本種と異なり地衣体が吸水性ではなく撥水性
本種と異なり地衣体縁部周辺に根状菌糸束状の構造を有するという特徴を欠く
本種より子実層の丈が高い
本種と異なり子実上層に蓚酸カルシウムの結晶を欠く
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Syncesia albiseda
インド亜大陸に分布する
地衣体がC陰性
本種と異なり地衣体に亀裂を欠く
本種と異なり子器が綿毛状でない
本種と異なり果托の縁に皮層を有する
Syncesia effusa
子嚢胞子に3隔壁を有する
本種と異なり果托の縁に藻類細胞を有する
本種と異なり地衣体がUV陽性
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む
Syncesia graphica
子嚢胞子に3隔壁を有する
本種と異なり果托の縁に藻類細胞を有する
本種と異なり地衣体がC陰性ではなくC+赤色
本種と異なり地衣成分としてエリトリン、レカノール酸、および痕跡的なアトラノリンを含む
Syncesia farinacea
樹皮に発生することがある
地衣体がC陰性
子器が綿毛状
果托の縁に皮層を欠く
子嚢胞子に3隔壁を有する
本種と異なり樹皮のみではなく岩石にも発生する
本種と異なり子器の基部が狭窄し無柄
本種と異なり果托の縁に藻類細胞を有する
本種と異なり子実上層がアミロイド
Syncesia flavescens
地衣体に僅かに亀裂を有する
地衣成分としてロセリン酸を含む
本種と異なり地衣体がUV陽性
本種と異なり子実層がアミロイドでない
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含まない
Syncesia rhizomorpha
地衣体が綿毛状
地衣体が吸水性
地衣体がC陰性
根状菌糸束様の構造を有する
子嚢胞子が小型
本種と異なり子器が綿毛状でない
本種と異なりUV陽性
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてシゾペルト酸を含む
Syncesia afromontana
地衣体の色が類似している
子器の形態が類似している
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく6-7