(仮訳)丈の高い子実体を形成するインド・ヒマラヤ産のホウライタケ属シバフタケ節の新種
Dutta, AK., Das, K. & Acharya, K., 2015. A new species of Marasmius sect. Globulares from Indian Himalaya with tall basidiomata. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/Mycosphere_6_5_5.pdf [Accessed October 12, 2015].
【R3-02279】2015/10/12投稿

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3行まとめ

インド、シッキム州で採集されたホウライタケ属の一種を検討し、Marasmius indopurpureostriatusとして新種記載した。
本種は傘が黄色、紫色、灰色など様々な色を帯び、深い溝線を有し、襞が帯黄白色で疎~やや疎、柄が成熟すると全体的に帯褐橙色となり、基部に厚い菌糸体を伴うことなどで特徴づけられた。
担子胞子は類紡錘形~棍棒形で縁シスチジアは洋梨形~広棍棒形、側シスチジアおよび柄シスチジアは欠いていた。
India, Sikkim, East district, Churten

(新種)

Marasmius indopurpureostriatus K. Das, A.K. Dutta & K. Acharya
語源…インドのMarasmius purpureostriatus
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Marasmius purpureostriatus(スジオチバタケ)
同じGlobulares節に含まれる
傘の色が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく日本などに分布する
本種より子実体のサイズが顕著に小さい
本種より傘の直径が顕著に小さい
本種と異なり傘表面の溝線が繰り返し二叉分岐するという特徴を欠く
本種より柄のサイズが顕著に小さい
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius pseudopurpureostriatus
同じGlobulares節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくタイなどに分布する
本種と異なり小襞の列の数が4ではなく0-1
本種より柄のサイズが比較的小さい
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
本種より担子胞子のQ値が小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius violaceoides
本種と異なりインドではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり傘に淡い帯ワイン色の条線を有する
本種と異なり小襞が帯黄白色ではなく類白色~淡い帯灰橙色
本種より縁シスチジアが短い
Marasmius grandiviridis
同じGlobulares節に含まれる
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が紫褐色、暗ルビー色などではなく帯黄緑色
本種と異なり傘にオリーブ緑色の皺襞を伴う
本種と異なり小襞の列が4ではなく1
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius mokfaensis
同じGlobulares節に含まれる
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種と異なり襞が帯黄白色ではなく帯灰白色~帯褐灰色
本種と異なり小襞の列が4ではなく0-1
本種と異なり微かなダイコン臭または腐臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius zenkeri
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種と異なりインドではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり襞が帯黄白色ではなく淡紫色
本種と異なり柄が帯褐橙色ではなく暗い帯赤褐色~栗褐色
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
Marasmius brunneolus
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
Marasmius bekolacongoli
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種と異なりインドではなくコンゴ、中国などに分布する
本種と異なり襞が帯黄白色ではなく帯緑灰色
本種と異なり襞が”rounded-free”または狭く上生するのではなく上生する
本種と異なり脈間襞を有する
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり担子胞子が類紡錘形~棍棒形ではなく槍形
Marasmius sulcatipes
子実体が大型
側シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種と異なり傘が紫褐色、暗ルビー色などではなく灰色
本種より担子胞子が長い
Marasmius viridis
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なりインドではなくパプアニューギニアなどに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が紫褐色、暗ルビー色などではなく帯オリーブ色
本種より襞の数が多い
本種より柄のサイズが小さい
本種より縁シスチジアが規則的な棍棒形
Marasmius musisporus
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なりインドではなくパプアニューギニアなどに分布する
本種と異なり傘が紫褐色、暗ルビー色などではなく帯紫色
本種と異なり傘の条線が黄色
本種と異なり柄が帯褐橙色ではなく帯赤褐色
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
Marasmius ditopotramus
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なりインドではなくボリビアなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
Marasmius latepileatus
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なりインドではなくジンバブエなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり側シスチジアを有する
Marasmius mbalmayoensis
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なり側シスチジアを有する
本種より縁シスチジアの幅が僅かに広い
本種と縁シスチジアの形状が異なる
Marasmius pellucidus
同じGlobulares節に含まれる
傘に条線を有する
本種と異なり傘が紫褐色、暗ルビー色などではなく象牙色で中央部がクリーム色~淡い橙白色
本種と異なり柄が全体的に粉状
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が類紡錘形~棍棒形ではなく扁桃形、楕円形、類紡錘形
本種と異なり柄シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される