(仮訳)オーストラリア、クリスマス島に産したPhysarum属1新種
Stephenson, SL., Novozhilov, YK. & Prikhodko, IS. 2020. A new species of Physarum (Myxomycetes) from Christmas Island (Australia). Novosti Sistematiki Nizshikh Rastenii. Available at: https://www.binran.ru/en/publications/novosti-sistematiki-nizshyh-rastenij/2231/10619/ [Accessed December 14, 2020] 【R3-07957】2020/12/14投稿

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3行まとめ

クリスマス島においてリターから湿室法で得られた変形菌の一種を検討し、Physarum australienseとして新種記載した。
本種は軸柱が大型の棍棒形で石灰質であり、上部が帯黄白色、下部が暗褐色または黒色であり、胞子の装飾が疣状であることなどで特徴づけられた。
SEM写真を撮影し、分子系統解析を実施した。
Australia, Christmas Island, disturbed area of vegetation just off North Baseline Road

(新種)

Physarum australiense S. L. Stephenson, Novozh. & Prikhodko
語源…オーストラリア産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Physarum dictyospermum
子実体が有柄
軸柱が顕著である
本種と異なり軸柱が上部で帯黄白色、下部で暗褐色または黒色なのではなく黒色
本種と異なり軸柱が棍棒形ではなく半球形または円錐形
本種と異なり胞子表面が顕著な疣状ではなく網目状
Physarum crateriforme
軸柱のサイズが類似している
軸柱の比が類似している
石灰節のサイズが類似している
石灰節の比が類似している
本種と異なり子嚢が白色
本種と異なり子嚢表面に帯褐赤色の石灰質の瘤を有さない
Physarum crateriforme var. columellatum
軸柱のサイズが類似している
軸柱の比が類似している
石灰節のサイズが類似している
石灰節の比が類似している
本種と異なり子嚢が白色
本種と異なり子嚢表面に帯褐赤色の石灰質の瘤を有さない
Physarum bogoriense
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が有柄ではなく無柄
Physarum bogoriense var. matsumotoi
子嚢表面に赤褐色の斑点を有する
Physarum hongkongense
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が有柄ではなく無柄