(仮訳)インド産のシワタケ型子実層托を有するResupinatus属1新種
Bijeesh, C., Kumar, AM., & Pradeep, CK. 2020. A new species of Resupinatus (Agaricomycetes) with merulioid hymenophore from India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.464.2.3 [Accessed October 2, 2023] 【R3-11025】2023/10/2投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州の熱帯林で採集された菌を検討し、Resupinatus odoratusとして新種記載した。
本種は子実層托がシワタケ型~管孔状であり、スパイシーな臭いがあり、担子胞子が非アミロイド、縁シスチジアが棍棒形~珊瑚状であることなどで特徴づけられた。
本種はインドから報告された2番目の本属菌であり、同属他種とは担子胞子、縁シスチジアの形態などが異なっていた。
India, Kerala, Thiruvananthapuram District, Palode, JNTBGRI campus

(新種)

Resupinatus odoratus C.K. Pradeep, C. Bijeesh & A.M. Kumar
語源…芳香のある(子実体の臭いから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Resupinatus merulioides
アジアに分布する
肉眼的形質のほとんどが類似している
顕微鏡的形質のほとんどが類似している
本種と異なりインドではなく日本、ニュージーランドなどに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体が帯褐色でない
本種と異なり子実体にスパイシーな臭いがあるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形でない
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形~珊瑚状でない
Resupinatus porosus
肉眼的形態が類似している
顕微鏡的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくプエルトリコなどに分布する
本種と異なり傘表面に吸水性を有する
本種と異なり傘表面が微粉状~粉状
本種と異なり子実層托がシワタケ型~管孔状ではなく真の管孔状
本種と異なり子実層托がゼラチン化する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮菌糸が顕著に結晶に覆われる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Resupinatus vinosolividus
子実層托がシワタケ型~管孔状
シスチジアの形態が類似している
傘表皮の形態が類似している
本種と異なりインドではなくニュージーランドなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が卵状から楕円形~長楕円形
本種と異なり襞縁部に円筒形指状の細胞を有する
本種と異なり傘表皮に円筒形指状の細胞を有する
Resupinatus applicatus(シジミタケ)
インドに分布する
肉眼的形態が類似している
顕微鏡的形質の一部が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られている
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実体が杯状
本種と異なり子実体が帯黒色
本種と異なり傘表面に帯灰白色の綿毛を伴う
本種と異なり子実層托がシワタケ型~管孔状ではなく襞状
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Resupinatus striatulus(ヒメシジミタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくフランス、スペインなどに分布する
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実体が杯状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが多形である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Resupinatus trichotis(クロゲシジミタケ)
アジアに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国、ルクセンブルクなどに分布する
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり子実層托がシワタケ型~管孔状ではなく襞状
本種と異なり傘が帯黒褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~卵形
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形~便腹形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される