(仮訳)カリフォルニア産のベニタケ属Compactae亜属の新種
Arora, D. & Nguyen, NH., 2014. A new species of Russula, subgenus Compactae from California. North American Fungi. Available at: http://www.pnwfungi.org/index.php/pnwfungi/article/view/1279 [Accessed May 4, 2015].
【R3-01794】2015/05/04投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州においてQuercus agrifoliaと関係を持つ新種Russula cantharellicolaを記載した。
本種にはR. subnigricans(ニセクロハツ)あるいはR. eccentricaの名称が充てられていたが、前者とは分子系統解析で区別された。
ニセクロハツが猛毒きのことして知られていることから、本新種も食用にあたって注意が必要だと指摘した。
USA, California, Santa Cruz County, near Aptos

(新種)

Russula cantharellicola D. Arora & N.H. Nguyen
語源…アンズタケと生息する(同所的に発生し、柄の基部が付着していることもあることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula subnigricans(ニセクロハツ)
形態的に類似している(本種にこの学名が充てられたことがあった)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなく日本、韓国などに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula adusta(コゲイロハツタケ)
北米西部に分布する
本種と異なりコナラ属植物ではなく針葉樹と関係を持つ
本種と異なり襞が成熟すると強く赤変するのではなく傷つくと僅かに赤変することがある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula nigricans(クロハツ)
柄が傷つくと汚赤色を帯びることがある
本種と柄が傷ついた時の色が異なる
本種より柄が傷ついた時の変色が速い傾向がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula dissimulans
柄が傷つくと汚赤色を帯びることがある
本種と柄が傷ついた時の色が異なる
本種より柄が傷ついた時の変色が速い傾向がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula densifolia(クロハツモドキ)
柄が傷つくと汚赤色を帯びることがある
本種と柄が傷ついた時の色が異なる
本種より柄が傷ついた時の変色が速い傾向がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula eccentrica
形態的に類似している(本種にこの学名が充てられたことがあった)
本種と異なり米国カリフォルニア州ではなく米国南東部に分布する