(仮訳)西シベリア産のStamnaria属1新種
Haelewaters, D., Filippova, NV. & Baral, H-O. 2018. A new species of Stamnaria (Leotiomycetes, Helotiales) from Western Siberia. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/23277 [Accessed March 24, 2018].
【R3-04968】2018/3/24投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

西シベリアにおいてフサスギナに生じた菌を検討し、Stamnaria yugranaとして新種記載した。
本種は子嚢盤が骨壺形で顕著な有柄、子嚢胞子が紡錘状~棍棒形、側糸が槍形で強く突出することなどで特徴づけられた。
ITS領域に基づく分子系統解析の結果、本新種を含むStamnaria属3種の系統が強く支持された。
Russia, Western Siberia, Khanty-Mansi Autonomous Okrug – Yugra, 25 km ENE of Khanty-Mansiysk town, 1.2 km SSE of Shapsha village

(新種)

Stamnaria yugrana Filippova, Haelew. & Baral
語源…ユグラの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stamnaria americana
同じトクサ属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフサスギナではなくトクサなどを宿主とする
本種と異なり枯死した基質ではなく生きた基質に生じる
本種と異なり子嚢盤が単生するのではなく束生することがある
本種と異なり腐生菌ではなく寄生菌である
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種と異なり子嚢盤縁部に襟を欠く
本種と異なり柄が顕著という特徴を欠く
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり子嚢頂部に厚い先端リングを有するのではなく薄壁
本種と異なり子嚢頂部がアミロイドではなく非アミロイド
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の形状が紡錘状棍棒形ではなく紡錘状
本種と異なり側糸に円筒形および槍形2型を有するという特徴を欠く
本種より側糸の幅が広い
本種と異なり側糸の形状が円筒形および槍形ではなく円筒形で先端が膨大する先端が膨大する
本種と異なり外被層内層の菌糸末端が遊離するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Stamnaria persoonii
同じトクサ属植物を宿主とする
腐生菌である
宿主の枯茎に生じる
子嚢盤縁部に襟を有する
柄を有する
子嚢頂部に厚い先端リングを有する
子嚢頂部がアミロイド
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフサスギナではなくE. fluviatile、稀にスギナなどを宿主とする
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種より子嚢胞子のQ値が小さい
本種と異なり子嚢胞子の形状が紡錘状棍棒形ではなく広楕円形で両端が丸い
本種より側糸の幅が広い
本種と異なり側糸の形状が円筒形および槍形ではなく円筒形で先端が膨大する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される