(仮訳)パキスタン、ギルギット・バルティスタン、デオサイ国立公園産のAnamylopsora属1新種
Usman, MU. et al., 2023. A new species of the genus Anamylopsora (Baeomycetaceae; Ascomycota) from Deosai National Park, Gilgit-Baltistan, Pakistan. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-species-of-the-genus-anamylopsora-baeomycetaceae-ascomycota-from-deosai-national-park-gilgitbaltistan-pakistan/1FE4AAF0669D633FB6C426540D8F7797 [Accessed July 15, 2023] 【R3-10786】2023/7/15投稿

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3行まとめ

パキスタン、ギルギット・バルティスタン州で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Anamylopsora pakistanicaとして新種記載した。
本種は地衣体が鱗片状で圧着し、子嚢胞子が無色平滑薄壁、側糸に隔壁を有し、粉子器が球形~類球形、粉子が無色桿形であることなどで特徴づけられた。
本種はAnamylopsora属地衣としては最も高い標高から報告された種となった。
Pakistan, Gilgit Baltistan, Deosai National Park

(新種)

Anamylopsora pakistanica Usman & Khalid
語源…パキスタンの
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【よく似た種との区別】
Anamylopsora altaica
アジアに分布する
岩上生地衣である
地衣体の形状が類似している
地衣体に粉霜を伴う
子器が葉縁に生じる
子器が黒色
偽根を欠く
子嚢が棍棒形~類円筒形
子嚢胞子が楕円形
共生藻が球形~類球形
共生藻が単細胞
粉子が無色
粉子が桿形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種より低標高に分布する
本種より地衣体の鱗片のサイズが小さい
本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく白色~帯白灰色
本種より子実層の最大厚が薄い
本種より子実上層が厚い
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑ではなく疣状
本種と異なり子嚢胞子が厚壁ではなく薄壁
本種より髄層が薄い
本種と異なり粉子器が葉縁に生じる
本種より藻類層が薄い
本種と異なりネクラル上層を有するのではなく欠く
本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、ノルスチクチン酸、サラジン酸を含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anamylopsora pulcherrima
岩上生地衣である
地衣体に粉霜を伴う
子器が葉縁に生じる
子器の色が類似している
偽根を欠く
子嚢が棍棒形~類円筒形
子嚢胞子が楕円形
子嚢胞子表面が平滑
ネクラル上層を有する
共生藻が球形~類球形
共生藻が単細胞
粉子が無色
粉子が桿形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくロシアなどに分布する
本種より低標高に分布する
本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく黄褐色
本種より子実層が薄い
本種より子嚢の最大長が長い
本種と異なり髄層が連続的ではなく不連続
本種と異なり藻類層が連続的ではなく不連続
本種より藻類層が薄い
本種よりネクラル上層が薄い
本種より上皮層が厚い
本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、ノルスチクチン酸、サラジン酸を含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anamylopsora pruinosa
地衣体の鱗片のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり岩上生ではなく地上生である
本種と異なり偽根を欠くのではなく有する
本種より子実層が薄い
本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく類球形
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑ではなく疣状
本種と異なり子嚢胞子が厚壁ではなく薄壁
本種より髄層が薄い
本種より藻類層が薄い
本種より上皮層が厚い
本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、ノルスチクチン酸、サラジン酸を含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸、バルバトール酸類を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される