(仮訳)オーストラリア産Monerolechia属地衣の新種
Elix, JA., 2015. A new species of the lichen genus Monerolechia (Ascomycota, Physciaceae) from Australia. Telopea. Available at: http://openjournals.library.usyd.edu.au/index.php/TEL/article/view/8526 [Accessed May 16, 2015].
【R3-01831】2015/05/17投稿

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3行まとめ

オーストラリアのノーザンテリトリー、西オーストラリア州、およびクイーンズランド州で採集された地衣を検討し、Monerolechia norsticticaとして新種記載した。
本種は地衣体が初めチャシブゴケ属またはトリハダゴケ属地衣に寄生することがあること、地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。
また、新組み合わせM. californicaおよびM. glomerulansを提唱し、これら3種を含む検索表を掲載した。
Australia, Queensland, Red Falls Road, 37 km NW of Charters Towers

(新種)

Monerolechia norstictica Elix
語源…ノルスチクチン酸の
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【よく似た種との区別】
Monerolechia badia
しばしば生長段階の初期に他の地衣類に寄生する
痂状地衣である
地衣体が水疱様の小区画状
地衣体上面がチョコレート褐色
地衣体上面が小鱗片状~類小鱗片状になる
子器の形態が非常に類似している
粉子の形態が類似している
本種と異なりオーストラリアではなく汎世界的に分布する
本種と異なり地衣体がK陽性ではなくK陰性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびコンノルスチクチン酸を含むのではなく地衣成分を欠く
Monerolechia californica
地衣体がK陽性
地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことがある
本種と異なりオーストラリアではなく北米に分布する
本種と異なりチャシブゴケ属またはトリハダゴケ属地衣ではなくDimelaena radiataを宿主とする
本種と異なり未熟な子器に果托を欠くのではなく有する
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸をしばしば含む

(新組み合わせ)

Monerolechia californica (H.Magn.) Elix
旧名:Dimelaena californica (H. Magn.) Sheard
(基礎異名はRinodina californica H.Magn.)
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【よく似た種との区別】
Monerolechia norstictica
地衣体がK陽性
地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことがある
本種と異なり北米ではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりDimelaena radiataではなくチャシブゴケ属またはトリハダゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり未熟な子器に果托を有するのではなく欠く
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸をしばしば含むという特徴を欠く

(新組み合わせ、南オーストラリア州新産種)

Monerolechia glomerulans (Müll.Arg.) Elix
旧名:Buellia glomerulans (Müll.Arg.) Zahlbr.
(基礎異名はCatolechia glomerulans Müll.Arg.)
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【よく似た種との区別】
Monerolechia badia
地衣体がK陰性
本種と異なり地衣体の小区画/小鱗片が凝集してブロッコリー状の塊をなすという特徴を欠く
本種と異なり髄層がしばしばパッチ状に赤橙色に着色するのではなく無色