(仮訳)ブラジル中西部産のThyrea属1新種
Kitaura, MJ., Scur, MC. & Lorenz, AP. 2023. A new species of Thyrea (Lichinales: Lichinaceae) from the Brazilian central-west region. Anales de Biología. Available at: https://revistas.um.es/analesbio/article/download/536861/342961 [Accessed June 12, 2023] 【R3-10688】2023/6/12投稿

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3行まとめ

ブラジル、マットグロッソ・ド・スル州において石灰岩に発生した地衣の一種を検討し、Thyrea pulverulentaとして新種記載した。
本種は地衣体表面が淡灰色の粉霜と不明瞭な裂芽に覆われることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でWatsoniomyces属に近縁であった。
Brazil, Mato Grosso do Sul, Bodoquena, Serra da Bodoquena, Santa Laura Farm, Morro Dente de Cão

(新種)

Thyrea pulverulenta M.J. Kitaura
語源…微粉状の(地衣体の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thyrea confusa(イシバイキセガワノリ)
裂片を有する
本種と異なりフランス、ノルウェー、スペイン、ソコトラ島、カナダ、米国、オーストラリアにおける分布が知られている
本種と異なり地衣体が”monophyllous”ではなく”polyphyllous”である
本種より裂片の幅が狭い
本種と異なり粉霜が淡灰色ではなく帯青灰色
本種と異なりシアノバクテリアの鞘が無色ではなく帯褐色
Thyrea latissima(オオバキセワガノリ)
地衣体が”monophyllous”である
裂片の厚さの範囲が重なる
本種より地衣体の最大幅が広い
本種と異なり地衣体が”homoiomerous”である
本種と裂片の厚さの範囲が異なる
本種と異なり裂片が地衣体上面ではなく下面に生じる
Thyrea asahinae(キセガワノリ)
裂芽を有する
本種と異なり地衣体が”monophyllous”ではなく”polyphyllous”である
本種と異なり粉霜を有するのではなく欠く
本種より裂芽の幅が広い
本種と異なり裂芽が球形
Thyrea indica
本種より裂片の幅が狭い
本種と異なり裂片が地衣体上のみに生じるのではなく地衣体と子器上に生じる
Thyrea deusta
本種と異なりブラジルではなく北半球に分布する
本種と異なり裂芽を有するのではなく欠く
Thyrea leptophylla
本種と異なりブラジルではなく北半球に分布する
本種と異なり裂芽を有するのではなく欠く
Thyrea pachyphylla
本種と異なりブラジルではなく北半球に分布する
本種と異なり裂芽を有するのではなく欠く
Thyrea girardii
本種と異なりブラジルではなく北半球に分布する
本種と異なり裂芽を有するのではなく欠く
Thyrea porphyrella
ブラジルに分布する
地衣体が”heteromerous”である
本種と異なり地衣体が”monophyllous”ではなく”polyphyllous”である
本種と異なり地衣体上面が平滑~不規則形で扇畳状~折り畳まれる
本種と異なり裂芽を有するという特徴を欠く