(仮訳)アイダホ州において貯蔵テンサイ根に腐敗を起こしたアオカビ属1新種
Strausbaugh, CA. & Dugan, F., 2017. A Novel Penicillium sp. Causes Rot in Stored Sugar Beet Roots in Idaho. Plant Disease. Available at: http://apsjournals.apsnet.org/doi/10.1094/PDIS-03-17-0410-RE [Accessed October 27, 2017].
【R3-04519】2017/10/27投稿

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3行まとめ

米国アイダホ州において室内貯蔵中のテンサイの根に病斑を生じた菌を検討し、Penicillium cellarumとして新種記載した。
本種はβ-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で独自の系統を形成した。
接種試験により本種の病原性を確かめた。
USDA-ARS North Farm, near Kimberly, ID

(新種)

Penicillium cellarum Strausbaugh & Dugan
語源…倉庫の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium aurantiogriseum
コロニーがビロード状
コロニーのリバースが橙色
コロニーの滲出物が微量
コロニーの滲出物の色が類似している
ITS、β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄表面が粗面ではなく平滑~微細な粗面
本種と異なりラミ表面が粗面ではなく平滑~微細な粗面
本種と異なりCYA、MEA、YES培地でのコロニーが鈍青緑色ではなくより暗色の青緑色
本種と異なりMEA培地で水溶性色素を生じる
β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium camemberti
ITS、β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりCYA、MEA、YES培地でのコロニーが鈍青緑色ではなく白色
本種と異なりCYA、MEA、YES培地でのコロニーがビロード状ではなく綿毛状
ITS、β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium freii
コロニーがビロード状
ITS、β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりCYA、MEA、YES培地でのコロニーが鈍青緑色ではなくより暗色の青緑色
本種と異なりコロニーのリバースが橙色ではなくクリーム色~黄色
本種と異なりコロニーから豊富な滲出物を生じる
β-チューブリン、RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される