(仮訳)キプロスにおいてブドウ幹の病害を引き起こすSeimatosporium属1新種およびその他のスポロカドゥス科菌類
Kanetis, LI. et al. 2022. A Novel Seimatosporium and Other Sporocadaceae Species Associated with Grapevine Trunk Diseases in Cyprus. Plants. Available at: https://doi.org/10.3390/plants11202733 [Accessed September 8, 2023] 【R3-10952】2023/9/8投稿

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3行まとめ

キプロスにおいてブドウの幹に発生した病原菌を検討し、1種をSeimatosporium cypriumとして新種記載した。
また、その他に1種のSeimatosporium属菌と2種のSporocadus属菌を同定した。
接種試験により全ての菌株の病原性が確かめられ、Sporocadus属がSeimatosporium属より著しく攻撃的であった。
Cyprus, Limassol Province, Chandria

(新種)

Seimatosporium cyprium Kanetis L. and Makris G.
語源…キプロスの
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【よく似た種との区別】
Seimatosporium marivanicum
同じブドウを宿主とする
分生子の頂部と基部に付属糸を有する
分生子基部の付属糸の長さが類似している
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりキプロスではなくイランなどに分布する
本種と異なりテレオモルフが知られていない
本種より分生子の平均長が長い
本種より分生子の平均幅が狭い
本種より分生子の中位細胞が長い
本種より分生子の平均長さ/幅比が大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく3(-6)
本種より分生子頂部の付属糸が顕著に短い
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Seimatosporium luteosporum
同じブドウを宿主とする
分生子の形態が明確には識別不能なほど類似している
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の隔壁数が3
分生子の頂部と基部に付属糸を有する
分生子頂部の付属糸の長さが類似している
分生子基部の付属糸の長さが類似している
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりキプロスではなく米国などに分布する
本種と異なりテレオモルフが知られていない
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Seimatosporium vitifusiforme
同じブドウを宿主とする
分生子の隔壁数が3
分生子の頂部と基部に付属糸を有する
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりキプロスではなく米国などに分布する
本種と異なりテレオモルフが知られていない
本種より分生子が長い
本種より分生子頂部の付属糸が顕著に短い
本種より分生子基部の付属糸の平均長が短い
ITS+nrLSU+tub2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Seimatosporium vitis-viniferae F. Liu, L. Cai & Crous
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(その他掲載種)

Sporocadus kurdistanicus Abdollahz., Moghadam & Khaledi
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(その他掲載種)

Sporocadus rosigena F. Liu, L. Cai & Crous
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