(仮訳)チャノキの炭疽病の病原菌であるDiscula theae-sinensisの系統分類学的再検討
Guo, M. et al. 2024. A Phylogenetic and Taxonomic Revision of Discula theae-sinensis, the Causal Agents of Anthracnose on Camellia sinensis. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/10/2/141 [Accessed February 14, 2024] 【R3-11428】2024/2/14投稿

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3行まとめ

中国においてチャノキの炭疽病の病原菌であるDiscula theae-sinensisについて分類学的再検討を実施した。
分子系統解析の結果から本種を新属Sinodisculaに移し、本属に新種S. camellicolaを加えた。
接種試験により両種の病原性を確かめた。
中国安徽省景徳県五桂嶺

(新種)

Sinodiscula camellicola S. Y. Zhao, M. J. Guo & C. L. Hou
語源…(属名)中国のDiscula属/(種小名)ツバキ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Sinodiscula theae-sinensis
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
宿主に炭疽病を引き起こす
宿主の葉上に生息する
形態的に顕著に類似している
ITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られている
本種と異なり分生子果が散生するという特徴を欠く
本種より分生子果のサイズが小さい
本種と異なり分生子果が暗色でない
本種と異なり分生子果が成熟時宿主組織から僅かに隆起するという特徴を欠く
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
ITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Sinodiscula theae-sinensis (I. Miyake) M. J. Guo & C. L. Hou
旧名:Discula theae-sinensis (I. Miyake) Moriwaki & Toy. Sato
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【よく似た種との区別】
Sinodiscula camellicola
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
宿主に炭疽病を引き起こす
宿主の葉上に生息する
形態的に顕著に類似している
ITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られていない
本種と異なり分生子果が散生する
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子果が暗色である
本種と異なり分生子果が成熟時宿主組織から僅かに隆起する
本種より分生子の長さ/幅比が大きい
ITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される